グレープシティは、ARアプリ開発用SDK「Wikitude SDK 7」を、7月14日に発売した。
Wikitudeは、iOS/Androidアプリに高度なARエンジンを提供するSDK。JavaScript/HTML/CSSを使って、既存のモバイルアプリにさまざまなAR機能を組み込める。
iOS用SDK、Android用SDKともに、JavaScriptでの機能呼び出しが可能なので、ソースコードを共有できる。また、SDKは無料で利用可能で、App StoreやGoogle Playなどでの配布時にライセンスを購入する体系なので、開発業者にARアプリ開発を依頼する場合でも、ツール支給のためのコストは発生しない。
今回、発売された「Wikitude SDK 7」では、任意の物体をスマートフォンなどのカメラで動画撮影し、Wikitudeが提供するサーバ「Wikitude Studio Manager」へアップロードすると、その立体を認識するマーカーとして利用できるようになった。
さらに、複数ターゲットの同時認識が可能になっており、複数の異なるターゲットや、複数の同じターゲットを同時認識して、それぞれのターゲットに対応するARオブジェクトを同時に表示できる。また、ターゲット間の距離と方向の取得や、取得した距離や角度に応じた異なるアニメーションの再生といった、高度なAR表現にも対応している。
このほか、ARオブジェクトでも、現実空間のようにある物体の後ろ側にある物体が前景物で隠される「オクルージョン」が可能になり、従来よりもリアルなARコンテンツの提供を実現した。
税別価格は、「SDK Pro」の買い切りが268000円、年間サブスクリプションが369600円、「SDK Pro 3D」の買い切りが336000円、年間サブスクリプションが444000円、「SDK Cloud」の年間サブスクリプションが666400円、「SDK Enterprise」の年間サブスクリプションは要問い合わせ。
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