オープンソースのアプリケーションコンテナ「Docker」は、コンテナ管理システム「Kubernetes」を統合することを10月17日(現地時間)に発表した。
「Docker」は、2016年にコンテナ管理システムとして「Swarm」を統合し、ユーザーにも好評を得ているが、コンテナスケジューリングのために「Kubernetes」のような他のコンテナ管理システムを使用したい、というユーザーからのフィードバックを受けて、今回の「Kubernetes」の統合に至っている。
「Docker」開発チームは、「Kubernetes」によってネイティブにDockerアプリケーションを展開できるようにするコンポーネントの開発にも取り組んでおり、カスタムリソースやAPIサーバ集約レイヤーといった、「Kubernetes」拡張メカニズムの使用によって、Dockerアプリを「Kubernetes」のネイティブポッド/サービスとして実装可能になる。
「Docker」の次のバージョンでは、ワークステーションで動作する「Kubernetes」上で直接アプリケーションを開発・テストできるようになるほか、「Kubernetes」または「Swarm」でオーケストレーションされたプロダクションでアプリケーションを実行しながら、セキュアなマルチテナント、イメージスキャン、ロールベースのアクセス制御といった、「Docker Enterprise Edition」のすべてのメリットが得られる。
「Kubernetes」が統合された「Docker Enterprise」および「Docker Community Edition」のベータ版は、2017年後半の提供を予定している。
【関連リンク】
・「Docker」(英語)
・「Kubernetes」(英語)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です