Oracleは3月17日(米国時間)、Java開発プラットフォームの最新バージョン「Java 26」に対応するOracle JDK 26の提供を開始した。今回のリリースでは、10件のJDK Enhancement Proposal(JEP)を含む多数の改善が盛り込まれている。
言語機能では、パターン・マッチングやinstanceof、switchでのプリミティブ型に関する制限を緩和するJEP 530(第4プレビュー)が含まれ、コンパイラによるコーディングエラーの検出範囲が広がる。パフォーマンス面では、JEP 522によりG1ガベージ・コレクタのスレッド間同期を削減してスループットを向上させるほか、Project Leydenの一環としてJEP 516が任意のGCと連携するAhead-of-Timeオブジェクト・キャッシングを導入し、JVMの起動時間短縮を図る。
セキュリティ関連では、JEP 524(第2プレビュー)でPEM形式への暗号化オブジェクトのエンコード・デコードAPIを提供するほか、ハイブリッド公開鍵暗号化(HPKE)の対応や量子対応のJAR署名、Unicode 17.0およびCLDR v48への対応も追加された。
ライブラリではHTTP/3をサポートするHTTPクライアントAPI(JEP 517)、遅延定数のAPI(JEP 526、第2プレビュー)、構造化された並行性(JEP 525、第6プレビュー)、Vector API(JEP 529、第11インキュベーター)なども含まれる。また、JDK 17で削除のために非推奨とされたアプレットAPIがJEP 504で正式に削除された。
あわせてオラクルは、JavaFX、Helidon(マイクロサービス向けJavaフレームワーク)、Visual Studio Code用のJavaプラットフォーム拡張機能の商用サポートを含む「Oracle Java Verified Portfolio(JVP)」を発表した。JVPはJDK関連のツール、フレームワーク、ライブラリ、サービスをオラクルがまとめてサポートするもので、Java SE加入者およびOracle Cloud Infrastructure(OCI)上でJavaワークロードを実行する顧客には無料で提供される。JavaFXのJDK 8サポートは2028年3月まで延長される。またオラクルは、HelidonのリリーススケジュールをJavaリリースと連携させ、OpenJDKプロジェクトとして提案する予定であるとも明らかにした。
さらに、Javaから他言語のライブラリ活用を容易にすることを狙う新OpenJDKプロジェクト「Project Detroit」を近日中に提案する予定であることも発表された。当初はJavaScriptとPythonに対応し、最終的にはJVPの一部としてサポートされる見通しである。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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