ソラコムは、省電力通信のLTE-Mを搭載し、4つのセンサーが使えるIoTデバイス「GPS マルチユニット SORACOM Edition」を、2月12日に発売した。税別価格は11000円。
「GPS マルチユニット SORACOM Edition」は、GPS、温度、湿度、加速度を計測する4つのセンサーが内蔵されており、SORACOMのLTE-M通信に対応した特定地域向けIoT SIM「plan-D」または「plan-KM1」と組み合わせて使用することで、センサーデータをセルラー回線で自動的に送信可能となっている。また、充電式バッテリを備えているので、持ち歩いて使用できるほか、電源が供給できない場所でも使える(外部給電での利用も可)。
デバイス側に必要な通信設定が用意されているので、ユーザーはブラウザからの操作だけで「取得するセンサー値」「取得タイミング」を設定して、センサー活用を始められる。
SORACOMのダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」を使用すれば、収集したデータをグラフ化して、PCやスマートフォンで閲覧したり、事前に設定した閾値を超えた場合にアラート通知し、メールやLINEなどのチャットツールに連携させたりといった仕組みを設定することも可能。収集したセンシングデータを予兆検知や機器の自動制御といったシステムの一部に活用できる。
おもな用途としては、社用車や物流コンテナの位置トラッキングおよび温度湿度の記録、オフィス、店舗、倉庫における温度湿度の管理、建設現場や屋外の仕事場でのWBGT基準値に基づいた熱中症対策などが考えられる。
なお、利用にあたっては機器の料金のほか、月額料金として「SORACOM Air for セルラー plan-D」の基本料金および通信料金、SORACOM Beam/Funnel/Harvest Data/Lagoonの従量課金が別途必要。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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