組込み分野で高いシェアを誇るRDBMSパッケージの最新版「SQL Anywhere 10」日本語版が本日発売開始。過去最大規模の機能強化を実施した他、ライセンス価格も大幅に改訂されている。
アイエニウェア・ソリューションズ株式会社(以下、アイエニウェア)は本日、都内で記者発表会を開き、RDBMSパッケージの最新版「SQL Anywhere 10」日本語版の発売を発表した。
SQL Anywhereは、パッケージソフトやハードウェアへの組込み、中・大規模システム、およびモバイル向けを中心に幅広く活用されている製品で、特にアプリケーション組込み市場ではトップシェアを誇っている。
アイエニウェアと日本市場での取り組み
会見では、まず同社代表取締役の早川典之氏が、同社の概要や日本市場での取り組みなどについて語った。

アイエニウェアは、事業コンセプトに「オープンであらゆるOS上で動作し、いつでもどこでも安全に情報をやり取りするソリューションの提供」を掲げ、組込み系に強い「SQL Anywhere」などの製品を中心に実現している。
日本市場の業界動向として、中小企業向けのパッケージソリューションでは、メンテナンスを一元化できる・低価格といった理由により、従来までのハード・ソフト・DBを別々に用意する形態から、DBシステムを組み込む形にビジネスモデルが変わりつつあることを指摘した。
また今後は、組込みデータベース分野以外にも、クライアント・サーバ型など、より広い領域での利用を目指すという。
SQL Anywhere 10の特長
続いて、同社エンジニアリング統括部 統括部長のリチャード・モーガン氏により、新製品の特長が紹介された。

SQL Anywhereの基本コンセプトとして、「フットプリントが小さく軽量」「SQL標準をフルサポート」「初期設定のままで最適なパフォーマンス」「クロスプラットフォーム」「異種データとのデータ同期」などが挙げられる。
SQL Anywhere 10では、ビジネスの拡大や変化によって処理データ量が増加する中、高信頼性・高パフォーマンスを引き続き発揮するため、200以上という過去最大規模の機能強化が行われた。これらは、大きく「パフォーマンス向上」「堅牢なデータ管理」「生産性の向上」「同期・統合の強化」の4つに分けられる。
- パフォーマンスの向上
- 堅牢なデータ管理
- 生産性の向上
- 同期・統合の強化
また今回より、ライセンス価格も大幅に改定された。基本パッケージに含まれるライセンスが従来の1クライアントから5クライアントへ拡大された他、同期コンポーネントのMobile Linkサーバライセンスが無償で提供される(一部は有償)など、初期導入やテストが格段としやすくなっている。基本パッケージの価格は、税抜138,000円。
大幅な変革を迎えているビジネスニーズに伴い、今後より一層の普及が期待される。
プレスリリース:アイエニウェア・ソリューションズ、RDBMSパッケージの最新版「SQL Anywhere(R) 10」日本語版を発売
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です