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職種を横断した情報交換をスムーズに リチカが実施している社内日報「積み記」とは

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 プロダクト開発やサービス運営において、どんな職種でも求められる「顧客理解」。本連載では、クリエイティブ運用クラウド「リチカ クラウドスタジオ」の森長さんが、UIUXデザイナーとして顧客を理解するために日々取り組んでいることを各回ごとにピックアップ。最終回となる第4回で取りあげるのは、社内日報「積み記」についてです。

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 こんにちは。株式会社リチカUI/UXグループでプロダクトデザインを担当している森長(@kinacomoriiii )です。

 普段は、運用型クリエイティブクラウドサービス「リチカ クラウドスタジオ」のUI/UX改善などを行っています。

 「元銀行員のUIUXデザイナーが顧客理解のために行っていること」というテーマでお送りしている本連載ですが、最終回となる今回は「社内日報『積み記』を見ながらお客さまやメンバーについて知る」をテーマにお伝えしていこうと思います。

社内日報「積み記」とは

 まずは「積み記」について説明します。

 リチカでは、その日の業務であった出来ごと(成功体験や失敗体験など)や、それに至った理由や経緯などを書いて共有する文化があります。

 第3回の記事でも触れましたが、リチカではリモート環境がメインになったこともあり、なかなかメンバーの日々の出来ごとを目にすることは難しくなりました。

 ですが、積み記があるおかげで、メンバーがどういうお客さまとどういったやり取りをしたのかなどを見ることができます。

 たとえばセールスやCSであれば、その日の商談内容を確認できたり、クリエイティブやプロダクトに関わるメンバーであれば、進行中のデザインや各メンバーがお客さまと進めている案件などをワンクリックで知ることができるのです。

積み記を使ったメンバーとの情報交換方法

 では実際に、積み記を使いどのようにメンバーと情報交換を行っているかについて紹介していきます。

 積み記は、書いたものがひとつのnotionページにまとまっているため、社内メンバーであれば誰でもコメントを残すことができます。

 また、自分でも積み記をとおして、作成中のデザインやプロトタイプを共有したり、「こんな機能があったり、あんな体験を提供できると良いのではないか」といったラフなアイデアを発信したりしています。制作途中のものも共有できるので、メンバーから「もっとこうしたらどうですか?」、「○○より○○のパターンはどうですか?」といったコメントももらえるので、双方の情報交換として非常に役に立っています。

 情報交換の例をお伝えすると、私がとあるUIの改善を行っているときに、ビジネスメンバーがお客さまとやり取りする中で感じた課題を書いている積み記をちょうど目にしました。その課題は自身が取り組んでいるUIの改善とまさに近い部分があったのでコメントを入力。すると後日そのメンバーから、現在作成中のUI改善についてカジュアルなフィードバックの場をもらうことができました。

 プロダクトの改善はもちろん、チームで認識合わせを行いながら取り組んではいますが、メンバーも増えていく中で、誰にフィードバックをもらうことが適切なのかを悩む機会は少なくはありません。そんなとき、ピンポイントでお客さまから直接声を聞いているビジネスメンバーから意見をもらえるのは、積み記のおかげだと感じます。

 個人の進捗共有はもちろん、積み記に記載している内容は、チームや会議で共有するまでもないような個人の小さな意見や感想もたくさんあります。そのため、たとえばメンバーがお客さまとのやり取りで感じた小さな疑問について、「それについて深く教えてほしい」とコメントをして深堀りする、といったこともしばしば起こります。

 メンバーが考える小さなペインや意見、感想は、プロダクトの改善に大いに役立つこともあると感じています。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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https://codezine.jp/article/detail/15198 2021/11/17 08:00

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