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Google、高信頼かつ低遅延のハードウェアトランスポート「Falcon」をエコシステムに開放

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 米Googleは、カリフォルニア州にて10月17日〜19日(現地時間)に開催されたイベント「2023 OCP Global Summit」において、ソフトウェアのみのトランスポートよりも優れたパフォーマンスを可能にする「Falcon」を、Open Compute Project(OCP)を通じてエコシステムに公開した。

 Falconは、ハードウェア支援によるトランスポート層として、信頼性およびパフォーマンスが高く、低遅延に設計されており、Carousel、Snap、Swift、PLB、CSIGといった運用実績のあるテクノロジを採用している。また、エコシステムの必要に応じて、上位層プロトコル(ULP)を拡張できる。

 下位層は、広帯域幅ながら損失の多いインターネットデータセンタネットワークにおいて低遅延を実現するために、きめ細かいハードウェア支援によるラウンドトリップタイム(RTT)測定と、フローごとのハードウェア強制による柔軟なトラフィックシェーピング、および高速かつ正確なパケット再送信を、マルチパス対応でPSP暗号化されたFalcon接続と組み合わせている。

 こういった基盤に基づき、Falconはさまざまなパフォーマンス要件とアプリケーションセマンティクスを持つULPをサポート可能な、マルチプロトコルトランスポートとして一から設計された。ULPマッピングレイヤは、Infiniband Verbs RDMAおよびNVMe ULPとの互換性を提供するとともに、柔軟な順序付けセマンティクスや適切なエラー処理といった、ウェアハウス規模のアプリケーションに不可欠な革新機能も備えている。

 さらに、ハードウェアとソフトウェアは連携して動作するよう設計されており、プログラマビリティと継続的なイノベーションのための柔軟性を維持しつつ、高メッセージレート、低遅延、高帯域幅という特性の達成を支援する。

 なお、Falcon仕様のOCPへの提供は、2024年第1四半期を予定している。

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https://codezine.jp/article/detail/18559 2023/10/24 18:00

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