解説
「Null安全」は、コンパイラに組み込まれた、nullによるエラーを防ぐ仕組みのことです。いくつかのプログラミング言語では、明示的にnullを入れることが宣言されていない変数には、nullが入らないように、コンパイル段階でチェックします。
また、nullが入る可能性のある変数では、nullか確認せずに、オブジェクトと想定してプロパティやメソッドを使おうとするとエラーを出したりします。
こうした仕組みを用意することで、予期せぬnullによるエラーを防ぎます。
nullによるエラーは、長年多くのプログラマーを悩ませてきました。比較的新しいプログラミング言語では、このエラーを事前に防ぐための仕組みが組み込まれています。また、新バージョンの仕様や、拡張的な仕様で、こうした仕組みが導入されているプログラミング言語もあります。
サンプル
TypeScriptのプレイグラウンドでコードを表示した例です。
let s1:string = "hello" console.log(s1.length) let s2:string = null console.log(s2.length) let s3:string|null = null console.log(s3.length)
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