行動と効果を言葉にする──発言や相談を「やってよかった」に変えるフィードバック
ハピネスチームビルディング ~自チームの成功体験を組織へ広げる~ 第2回
会議で、採用しない意見にも判断を広げた価値を伝える
自分の考えが場の意見と反対だと、波風を立てたくなくて黙る人もいます。反対意見を検討せずに切り捨てる会議を見ていると、なおさら黙ります。
反対意見を採用しないこと自体は問題ではありません。その意見が加わったことで、チームは見落としていたリスクや別の選択肢まで含めて検討できます。複数の観点を比較したうえで、元の案を選ぶこともあります。
その場合は、「その観点も含めて検討した結果、今回はこの案を選びます。○○のリスクを確認できました」と伝えます。結論として採用されなくても、より多くの観点から判断できたことを、発言の価値として伝えます。
会議で、成功体験がない人には発言のあとに効果を伝える
経験が浅い人は、「自分の発言で皆の時間を使ってよいのか」と不安になります。発言しても、それが役に立ったという成功体験がないと、次も発言しようとはなりません。
よって、発言があったら、その発言にどんな価値があったのかを伝えます。
今の質問のおかげで、実装前に皆の認識を合わせられました。ありがとうございます。
別の観点を出してくれたことで、障害時のケースも検討できました。ありがとうございます。
筆者の過去のチームでは、日々のコミュニケーションを改善していくなかで、それまで会議で発言しなかったメンバーが発言するようになる姿を何度も見てきました。
まとめ──明日から試せる最初の一歩
次にメンバーが報告、質問、反対意見のいずれかを出した際、その行動によって仕事やチームに生まれた効果を1つ言葉にして返してみてください。
次回は、フィードバックの先にある「一段上の挑戦」を扱います。「もっと主体的に動いてほしい」と伝えても、行動はなかなか変わりません。新卒エンジニアが口にした「キャリアの前借り」を手掛かりに、主体的に挑戦してもらいやすくなる方法を紹介します。
この記事は参考になりましたか?
既に会員の方はを行ってください。
- ハピネスチームビルディング ~自チームの成功体験を組織へ広げる~連載記事一覧
-
- 行動と効果を言葉にする──発言や相談を「やってよかった」に変えるフィードバック
- メンバー各自の活動を透明化する──助言や称賛が生まれやすいチームの作り方
- この記事の著者
-
小島 優介(弥生株式会社)(コジマ ユウスケ)
デンソークリエイトで20年間BtoB向けのツール開発を担当し、現在は弥生株式会社のエンジニアリングマネージャー。 「ハピネスチームビルディング」のテーマでIT系の月刊誌「Software Design」で2022年より3年間連載。デブサミ2020関西ベストスピーカー賞1位。Microsoft Bu...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
