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Eclipseを使用したFlex + PHP開発

Flex BuilderとZend Studio for EclipseでFlexアプリケーション作成

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Flex+PHPプロジェクトの作成

 FlexコードとPHPコードの両方に対応するプロジェクトを、Zend Studioで作成する準備が整いました。なお、Flex Builderにも、PHPの名が付いたFlexプロジェクトタイプが用意されていますが、このタイプのプロジェクトを作成した場合は、Flexの特性のみが適用され、PHPの特性は適用されません。つまり、Zend Studioが提供する一部のPHP機能は、当該プロジェクトで利用することができません。

 両方の特性を適用できるようにするには、まず、PHPプロジェクトを作成します。メニューからファイル/新規/プロジェクトを選択します(図2参照)。ウィザードが表示されたら、PHP/PHPプロジェクトの順に選択(図3参照)した後、「次へ」ボタンをクリックします。PHPプロジェクトウィザードが表示されたら、プロジェクト名を指定(筆者は「flex_project」という名前を使用)し、「プロジェクトの特定の設定を可能にします」にチェックを入れます。最後に「終了」ボタンをクリックします(図4参照)。

図2. 新規プロジェクトウィザードの開始
図2. 新規プロジェクトウィザードの開始
図3. PHPプロジェクトタイプの選択
図3. PHPプロジェクトタイプの選択
図4. PHPプロジェクトウィザード
図4. PHPプロジェクトウィザード

 プロジェクトの作成手続きが完了したら、表示されたプロジェクトを右クリックし、メニューからFlexプロジェクトの特性/Flexプロジェクトの特性を追加を選択します(図5参照)。このウィザードを使用することで、PHPプロジェクトにFlexの特性を追加できます。これにより、他のFlexプロジェクト同様に、Flexアプリケーションを作成・コンパイルできるようになります。

図5. Flexプロジェクトの特性を追加
図5. Flexプロジェクトの特性を追加

 「Flexプロジェクトの特性を追加」コマンドを選択すると、新規Flexプロジェクトウィザードに似たウィザードが表示されます。アプリケーションサーバの種類を「PHP」に設定し、「次へ」ボタンをクリックします(図6参照)。

図6. 「プロジェクトにFlexの特性を追加します」ウィザードの最初のページ
図6. 「プロジェクトにFlexの特性を追加します」ウィザードの最初のページ

 ウィザードの次のページ(図7参照)では、Webルートフォルダのパスと、このパスに対応するURLを入力します。筆者のマシンの設定の場合、これらはc:\htdocshttp://localhostになります。

図7. 「プロジェクトにFlexの特性を追加します」ウィザードの最終ページ
図7. 「プロジェクトにFlexの特性を追加します」ウィザードの最終ページ

 ここでは、ネットワークパスまたはWebサーバルート以下のフォルダを使用することも可能です。仮に、ルートサーバ直下に「tests」という名のフォルダがある場合は、値としてc:\htdocs\testshttp://localhost/testsをそれぞれ入力します。値の入力が完了したら、「設定を検証」ボタンをクリックします。サーバが起動していない場合、またはURL、Webルート位置の入力内容に誤りがある場合は、警告が表示されます。設定が完了したら、「終了」ボタンをクリックします。これで、図8に示すようなプロジェクトが用意されるはずです。

図8. Flex+PHPのコンビネーションプロジェクト
図8. Flex+PHPのコンビネーションプロジェクト
※上記手順に関する補足事項
  • AIR+PHPのプロジェクトを作成したい場合は、幾分の追加作業が発生する別の手順を追う必要があります。これは、「Flexの特性を追加」ウィザードがFlex、Flexライブラリ、ActionScriptプロジェクトのみをサポートし、AIRプロジェクトに対応していないためです。ただし、この問題は少しの作業で解決できます。まず、AIRプロジェクトを作成し、その後、PHPプロジェクトを作成します。Eclipseではプロジェクトの特性を管理するために、各プロジェクト内で「.project」という名の特殊ファイルが用いられます。そこで、PHPの.projectファイルにあるnatureノードとbuildCommandノードを、AIRプロジェクトの.projectファイルにコピーします。これで作業完了です。
  • 「Flexの特性を追加」ウィザードでアプリケーションサーバの種類をPHPに設定した理由は? ウィザードでは、Webサーバの位置とURLの指定が行われたことを思い出してください。Flex Builderはこの情報を利用して、コンパイル済みのFlexアプリケーションをユーザが指定したパスに配置するとともに、所定のURLを利用して、このアプリケーションを起動します。つまりこれにより、デプロイの段階でSWFファイルを手動コピー、ブラウザで開く、正確なURLを記憶するといった手間を省くことができ、デプロイ手順の効率化が可能になります。

次のページ
Flex+PHPアプリケーションの構築

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この記事の著者

Mihai Corlan(Mihai Corlan)

アドビ プラットフォームエバンジェリスト。以前は、コンピュータサイエンティストとしてFlex Builderのプロジェクトに従事。アドビ入社以前は、InterAKT Online(2006年にアドビと合併)でシニアデベロッパーとして、e-shop、ニュースレター、アンケートやWeb開発者向けのRAD...

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