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![]() 柳井です。 数ヶ月前に、アルベルト・シュペーアの「第三帝国の神殿にて ナチス軍需相の証言」という本を読みました。シュペーアは元々建築家で、若い頃にヒットラーにお抱え建築家としてスカウトされ、最終的にナチスの軍需相まで上りつめた人です。この本は、彼の回想録になります。 シュペーアは思想や政治の人ではなく、ドイツの脅威的な生産力を一手に引き受けていた技術屋です。ヒットラーやその周囲の人たちの無茶な要求に対し、必死に材料を調達して、生産方法を改善し、開発ラインを整え続けた実務の天才でした。 彼が懸命に走り回っている姿を見ると、規模こそ違えど、開発の現場はどこも同じなんだなと思わされます。ソフトウェア開発と軍需物資の生産。分野は違っても、「現場の知識がない発注者と相対した開発者」は、たとえそれが天才であっても多大な皺寄せを食らうのだなと思いました。 |
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