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DBTEST 2011の感想

原文: Thoughts on DBTEST 2011

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2011/07/06 14:00

 ギリシャのアテネにて、DBTEST 2011が月曜日に開催されました。(原文:Thoughts on DBTEST 2011、2011/06/15投稿)

本稿はデータベースソフトウェア「SQL Anywhere」およびデータベース全般に関する英語ドキュメントを翻訳する形で提供しています。図など、部分的に英語のままになっていますが、製品のSQL Anywhere自体は完全に日本語化されていますのでご安心ください。
※編集部注:掲載しているブログ内容は執筆時点での情報のため、現在とは異なる場合があります。

 DBTEST 2011は、2011 ACM SIGMODカンファレンスの共同開催ワークショップの1つで、ウォータールー大学のKen SalemとHP Labs Goetz Graefeが共同司会を務めました。

 このワークショップのプログラムでは、私が行った「複雑さの脅威(The Peril of Complexity)」(PDF)と題する基調講演とともに、8つの短い論文が取り上げられました。そのうちの2つの論文(※注)は、私の同僚であるIvan BowmanとAni Nicaが共同執筆者として参加したものです。IvanとMumtaz Ahmadの論文は、マルチテナントワークロード分析に関するもので、もともとは2010年の秋にMumtazがインターンとして私たちのチームに参加していたときに行った研究です。Aniの論文は、昨年の10月にダグシュトゥールで行われた「堅牢なクエリー処理(Robust Query Processing)」についてのワークショップに参加した他の5人と一緒に、CWIのMartin Kerstenの指導を受けて執筆したものです。この論文では、「トラクター牽引」の隠喩に基づいて、クエリー処理の堅牢性を評価するベンチマークの提案を述べています。

 これらの2つの論文以外にも私にとって面白かった論文がいくつかありましたが、その1つはGreenplumのFlorian Waasによる論文でした。彼は『空間分析の計画: コストベースのオプティマイザーにおける計画回帰を検出するための早期警告システム(Plan space analysis: an early warning system to detect plan regressions in cost-based optimizers)』という発表を行いました。それは、クエリーオプティマイザーによって利用される検索空間テクニックとは関係なく回帰をテストする斬新な方法でした。この論文へのリンクは、FlorianのWebサイトで見つけることができます。もう1つの面白かった論文は、『混合ワークロードのCHベンチマーク(The Mixed Workload CH-benCHmark)』というタイトルで、ミュンヘン工科大学のAlfons Kemperが発表したものです。この論文は、混合ワークロードに対してTPC-CとTPC-Hを結合したようなベンチマークを行うための最初の手順について述べています。

 DBTEST 2011は有意義なワークショップだったと思います。およそ35人の参加者の間で面白い議論が交わされました。今後何年も続けていくために必要なサポートを維持できるかどうかはまだわかりません。しかし、データベースシステムのテストに関する研究はやりがいがあり、同時にやるだけの価値があるものだということは確かです。

※注

 ギリシャのアテネで開催された第4回データベースシステムテスト国際ワークショップの会議録に、以下2つの論文が掲載された。

  1. Predicting System Performance for Multi-tenant Database Workloads』(PDF) Mumtaz Ahmad and Ivan T. Bowman(2011)
  2. Tractor Pulling on Data Warehouses』 Martin L. Kersten, Alfons Kemper, Volker Markl, Anisoara Nica, Meikel Poess, and Kai-Uwe Sattler(2011)


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著者プロフィール

  • Glenn Paulley(Glenn Paulley)

    カナダ オンタリオ州 ウォータールー R&DセンターにてSQL Anywhere 開発における Director of Engineering としてクエリ・オプティマイザなどの開発をリードしている。 ・IvanAnywhere

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