米Amazon Web Servicesは、クラウド上に構築されたペタバイト規模のデータウェアハウスサービス「Amazon Redshift」の限定プレビューを、28日(現地時間)に発表した。
「Amazon Redshift」は、あらゆるサイズのデータセット分析において、既存のSQLベースのビジネスインテリジェンスツールを使用しながら、クエリ性能を大幅に増加できる。「Redshift」クラスタは、「AWS Management Console」で数クリックするだけで起動可能で、数百ギガバイトからペタバイト以上までスケールできる。
容量のプロビジョニング、クラスターの監視およびバックアップ、パッチの適用およびアップグレードまで、データウェアハウスの設定・運用・スケールに必要な全ての作業はクラウド上で管理されており、性能改善および容量増加のための、クラスタのスケーリング操作はシンプルで、ダウンタイムは一切発生しない。一方で、継続的にクラスターの状況を監視しており、必要なコンポーネントを自動的に置換する。
テラバイトあたりの価格は年間1000ドル以下と、既存のデータウェアハウスソリューションの10分の1という、コスト効率のよい価格設定なので、大企業では大幅なコスト削減が可能となり、小規模な企業では大規模なデータウェアハウスを使用できるようになるメリットがある。
従来のデータウェアハウスや、分析ワークロード向けのデータベースを大幅に上回る高性能を実現するために、columnarデータストレージ、高度圧縮および高性能I/Oなど、多くの最新技術を採用している。さらに、安価なノードのクラスタにクエリを分散および並列させることによって、手作業のクエリ処理やインデックス維持、プリコンピュート結果などを要求することなく、高い性能が容易に得られる。
ノードタイプは、2TBまたは16TBの2種類を用意しており、2TBのデータウェアハウスは1クラスタあたり100ノードまでのスケールアップに対応している。オンデマンド価格は1時間あたり0.85ドル~で、最大ペタバイト以上までスケールアップできる。また、リザーブドインスタンスの価格は1時間あたり0.228ドル、または1TBにつき年間1000ドルとなっている。
【関連リンク】
・アマゾンウェブサービス
・「Amazon Redshift」(英語)
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