米Microsoftは、統合開発環境の最新版である「Visual Studio 2017」の正式版を、3月7日(現地時間)に公開した。
「Visual Studio 2017」は、「Visual Studio 2015」と比較して、起動速度が3倍に高速化したほか、プロジェクトの読み込み速度やビルド速度も大幅に高速化している。
さらに、ショートカットキーを利用したコード閲覧性の向上や、さまざまなファイルをプロジェクトやソリューションを作成せず直接開ける機能の追加、フィルタリング機能の強化、C#のリファクタリングへの対応など各種プログラミング言語サポートの強化、C++におけるCMakeへの対応、Linux版Visual StudioにおけるC++のサポート、ライブユニットテスト機能の追加など、さまざまな機能向上・追加が行われた。
モバイルアプリ開発に関連する機能としては、開発したアプリを、その場ですぐに実行・確認できる「Xamarin Forms Previewer」を搭載するとともに、Xamarin FormsのXAMLインテリセンスにはカスタム・プロパティやカスタム・コントロール、コンバータなどさまざまな機能を新たにサポートしている。
モバイルアプリによるクラウドサービスへの接続も、より簡単になっており、接続したいクラウドサービスを選択するだけで必要な依存関係や初期化コードなどを追加できる。
クラウド関連では、.NET Core 1.0/1.1アプリケーションの開発や、Windows/Linux版でのコンテナ化アプリの開発、「Azure App Service」でホスティングされるコンテナ化アプリの開発に対応した。
なお、「Visual Studio 2017」自体はDevOps機能を備えていないものの、Redgateの各種ツールとの連携によって、SQLサーバにおけるDevOpsを実現している。
【関連リンク】
・日本マイクロソフト
・「Visual Studio 2017」
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