Developers Summit 2007が14日、開幕した。2日間の期間中、70ものセッションが行われる。
Developers Summit 2007(デブサミ 2007)が14日、開幕した。2日の期間中、70ものセッションが行われる。
デブサミ 2007は、「デベロッパーがビジネスを刺激する-時代はWeb2.0+Enterpriseに」をテーマに、「アーキテクト」「開発テクノロジー」「開発プロセス」「プロジェクトマネジメント」「マーケティングテクノロジー」「コンサルタント」「ベンチャー&カスタマーズオピニオン」といった、さまざまな分野のセッションが行われている。いくつかのセッションの概要を紹介しよう。
JavaScriptの現在と未来
「JavaScriptの現在と未来 ~今JavaScriptに出来ること / 次世代JavaScriptの勢力図~」と題したセッションでは、『IT戦記』の著者でShibuya.JSの天野仁史氏が登壇。JavaScriptでどんなことができるのか、Prototypeを始めとするフレームワークを使ったコーディングや、オブジェクト指向の考え方などを紹介した。
また、プロジェクターで映し出されたプレゼンテーション資料は、軽快なアニメーションとともにページ遷移が行われていたが、実はすべてJavaScriptで作成されていることが明かされると、会場からは驚きの声が上がっていた。
次世代JavaScriptに関して天野氏は「各ブラウザごとの事情もあるが、十分に標準化される余地がある」と言及。いろいろなことができ、配布・公開も容易なJavaScriptは大きな可能性があると述べていた。
XMLの過去、現在、未来
「XML開発者によるトークセッション ~XML技術の過去・現在・未来~」では、XMLがどのようにして普及してきたのか、また、XMLDBのメリットやセマンティックモデリングの有用性について、株式会社サイバーテックの加藤哲義氏、白井千晶氏、株式会社ビズモの鈴木高弘氏ら3人がセッションを行った。
この中で加藤氏は、XMLDBについて「RDBで管理するとあまり使われないテーブルまで用意する必要があるが、XMLなら現実を忠実にデータ化できる」と解説。加えて、製造業などの現場ではExcelでデータを管理していることが多いが、データの持ち方や項目などに統一性がないため、これをデータベース化する際は、「RDBよりもXMLDBの方が対応しやすいことがある」と、XMLDBのメリットを説明した。
最良のインターフェース=最速であること
「出張Shibuyaイベント」と題されたトークセッションには、livedoor Readerの開発をし、『最速インターフェース研究会』でも有名なma.la氏が登壇。livedoor Readerを例に取り、「ユーザーインターフェイスとして『速さ』を実現することにより、さまざまな可能性が広がる」といったトークを繰り広げた。
livedoor Readerに「2000件以上のフィードを登録しているが、瞬時に見ていくことができる」と述べたma.la氏に、「そんなに登録する必要があるんですか?」とツッコミの入る場面もあり、会場は終始笑いに包まれていた。
セッション会場の外では、オフィシャルコミュニティや、各企業のブースも出店されている。デブサミは明日15日まで開催される。
Developers Summit 2007 - デブサミ2007
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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