米Microsoftは、JavaScriptのスーパーセットに位置づけられるプログラミング言語「TypeScript 2.3」を、4月27日(現地時間)にリリースした。Update 3適用済みのVisual Studio 2015、またはUpdate 2 Preview適用済みのVisual Studio 2017で利用可能で、他のエディタについても近日中にサポートされる。
TypeScriptは、従来よりJavaScriptからTypeScriptへの移行時に型チェックを行う「--allowJs」フラグを用意しているが、JavaScriptコードベースのTypeScriptへの移行は難しい、との声もあった。
そこで「TypeScript 2.3」では、読み込んだコード中で使われているJavaScript固有の型をコメントの形式で指摘する「@ts-check」オプションが試験的に追加されている。なお、すべてのJavaScriptコードに対して「@ts-check」を実行したい場合は、「checkJs」フラグを使用する。
さらに、さまざまなJavaScript派生環境言語やテンプレート間の差異を吸収するランゲージ・サーバ・プラグインを正式にサポートしており、Angular開発チームとの協力により、TSLintプラグイン、TypeScript GraphQLプラグイン、およびVue.jsでTypeScriptやJavaScriptの使用を可能にするプラグインも提供されている。
このほか、デフォルトの型宣言を記述する機能の追加や、ECMAScriptの非同期ジェネレータ/イテレータのサポート、TypeScriptを新たに使い始めるユーザーを支援するヘルプ機能の強化など、数多くの変更が加えられた。
【関連リンク】
・日本マイクロソフト
・TypeScript(英語)
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