「AngularDart 4」では、実行時のパフォーマンスを向上するだけでなく、テンプレートを利用してよりよいコードの生成を可能にする、型ベースの最適化が行われている。この変更によって、ほとんどのアプリケーションにおいて、コンパイル後のJavaScriptのサイズを削減できる。
また、従来AngularDartは中心となる機能をはじめ、ルーティング、フォーム、テスト環境を含む単一のパッケージだったが、「AngularDart 4」ではangular、angular_forms、angular_router、angular_testの4つのパッケージに分割された。
今後は、1つのリポジトリでコードが管理されるものの、それぞれのパッケージは個別に利用、バージョン管理、リリース可能となる。たとえば、angular_formsパッケージに大きな変更が行われたとしても、それに合わせてangularパッケージを変更する必要はない。さらに、パッケージ間の境を明確にすることでライブラリ間の相互依存性がシンプルになり、dart2jsによってより効率的なJavaScriptを生成できるようになる。
このほか、「AngularDart 4」には新機能として1回のみの変換に使えるFunctionalディレクティブと、コンポーネントとディレクティブ双方におけるメタデータの継承が追加された。また、angular_componentsが更新されている。
【関連リンク】
・Dart(英語)
・AngularDart(英語)