The Qt Companyは、クロスプラットフォームのアプリケーションフレームワーク「Qt 5.11」を、5月22日(現地時間)にリリースした。
「Qt 5.11」では、Qt Coreでrvalue参照オーバーロードに対応するとともに、STLの互換性を向上した新機能が追加されたほか、Qt NetworkがALPNとHTTP/2に対応している。また、QNetworkRequestはHttp2DirectAttributeによって、ネゴシエーションなしでのHTTP/2接続開始が可能になった。
そのほか、大きなアップデートとして、QChar、QString、QTextBoundaryFinder、および双方向テキストアルゴリズムがUnicode 10をサポートした。
GUIやウィジェットにおける変更点では、従来はMicrosoft Active Accessibility frameworkを使用していたWindows上のアクセシビリティサポートを、Microsoft UI Automationで再実装したほか、WindowsのウィジェットスタイルによるHigh-DPIディスプレイサポートの改善、Linuxの印刷ダイアログボックスにおけるCUPSサポートの改善などが行われた。
QMLでは、コンパイラのパイプラインを完全に実装し直し、パフォーマンスと保守性を向上している。さらに、Qt Quick、Qt Quick Controls 2、Qt Location、Qt Webengine、Qt for Device Creationなど、各所にさまざまな機能改善・追加が実施された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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