CodeZineを運営する翔泳社では、3月13日(金)に『エンジニアが学ぶ会計システムの「知識」と「技術」』を発売しました。複雑な会計システムを開発するには技術ノウハウだけでなくしっかりとした業務知識も欠かせません。本書では業務に対応する機能をしっかり解説し、クラウドやRPAといった最新トレンドの情報も紹介しています。
『エンジニアが学ぶ会計システムの「知識」と「技術」』では、あらゆるビジネスの根幹をなす会計をテーマに、その業務知識とシステム開発に関するノウハウを解説しています。
企業には販売管理や人事管理など多くの業務システムがありますが、会計システムはそのいずれにも密接に関係しています。会計システムを開発・保守するにあたって会計の基礎知識はもちろんですが、会計が他の業務とどう関わるのかを知ることも必要です。本書では両方のポイントを押さえながら、どのようにシステムを構築していけばいいのか、また運用と保守についても説明しています。
著者陣は会計システムへの造詣が深く、公認会計士として活躍する方々。「会計はすべてのエンジニアが身につけるべきスキル」とまで書かれていますが、それは会計がビジネスの必須要素だからに他なりません。会計システムを構築できるエンジニアへのニーズも高まっている今、確かな知識を習得する機会としていただければ幸いです。
目次
第1章 エンジニアが身につけるべき会計の基礎知識
1-1 会計の役割
1-2 貸借対照表と損益計算書
1-3 儲けをストックとフローの両面で見る
1-4 財務諸表作成の流れ
1-5 会計の種類
1-6 税法会計の概要
1-7 貸借対照表の表示ルール
1-8 損益計算書の表示ルール
1-9 キャッシュ・フロー計算書の必要性
1-10 消費税の概要
第2章 会計システムの概要
2-1 企業内における基幹システムの全体像
2-2 広義と狭義の会計システム
2-3 マスタの種類とその管理
2-4 主要マスタ勘定科目と組織
2-5 伝票の入力と決算処理
2-6 ユーザー管理と権限
2-7 電子帳簿保存
第3章 会計システムからの出力
3-1 会計情報の出力
3-2 財務諸表(1)貸借対照表と損益計算書
3-3 財務諸表(2)キャッシュ・フロー計算書
3-4 管理帳票(1)財務会計用の帳票
3-5 管理帳票(2)管理会計用の帳票
3-6 税務用帳票
3-7 帳票作成とデータダウンロード
第4章 会計システムの機能
4-1 取引処理の流れ
4-2 会計伝票作成の自動化
4-3 消費税処理
4-4 外貨会計
4-5 部門別業績管理
4-6 プロジェクト会計
第5章 周辺業務システムと会計システムとの連携
5-1 周辺業務システムとの連携の要点
5-2 販売管理システムとの連携
5-3 購買管理システムとの連携
5-4 在庫管理システムとの連携
5-5 生産管理システムとの連携
5-6 債権管理システムとの連携
5-7 債務管理システムとの連携
5-8 経費管理システムとの連携
5-9 会計システムから他システムへの連携
第6章 会計システム構築プロジェクトの進め方
6-1 システムの開発方法論
6-2 パッケージを利用するシステム構築
6-3 会計システムに適する構築技法
6-4 パッケージ導入の鬼門はアドオン(追加開発)
6-5 会計システムに関わる人物とその役割
6-6 システム構築におけるリスク対処
6-7 業者の選定プロセスと契約上の留意点
第7章 会計システムの運用・保守
7-1 本番稼働の実際
7-2 会計システムの運用スケジュール
7-3 会計システムのサービスデスク
7-4 ビジネスプロセスの変更対応
7-5 新たな会計基準の適用および税制改正
7-6 内部統制の整備と評価
7-7 会計監査への対応
第8章 会計システムに関連する技術トレンド
8-1 会計システムにおける新技術の活用
8-2 会計システムでのRPAの活用
8-3 会計システムでのAIの活用
8-4 会計システムでのオープンAPIの活用
8-5 XBRLによる開示分析
8-6 クラウドの台頭
8-7 会計システムとクラウド
8-8 クラウドのリスク管理
8-9 クラウド利用の管理プロセス
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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