ヌーラボは、NOW、XTech Ventures、新生企業投資が運営に関与する、計3ファンドを引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。また、新サービスである「Nulab Pass」の開発を中心に、既存サービスの改善や開発者の採用および、広告宣伝に投資することを、3月3日に発表した。
ヌーラボは、NOWとXTech Ventures、新生企業投資が運営に関与する計3ファンドを引受先とし、約5億円の第三者割当増資を実施する。調達した資金は、情報セキュリティやガバナンスなどに関する新サービス「Nulab Pass」の開発を中心に、既存サービス「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」の改善や、開発者の採用および広告宣伝に投資される。
昨今、働き方改革などの影響でIT企業でのテレワークの普及や、新型コロナウイルス感染症の流行でテレワークに対応した職場環境の整備が必要となってきていることから、企業の経営者や情報システム担当者からは、情報セキュリティに対する懸念の声があがっている。ヌーラボは、そのニーズに応えるため、新サービス「Nulab Pass」を年内にリリースする予定。
「Nulab Pass」は、組織のガバナンスを高めるためのサービス。2020年の夏ごろから順次機能がリリースされる。最初のリリースでは、管理者がSAML認証方式によるSSO(シングルサインオン)に対応するアカウントを、新しく作成できるようになる。情報システム部門などの管理者は、利用者のIDを容易に一元管理できるようになり、利用者は1つのID/パスワードだけで複数のアプリケーションへのサインインが可能となる。これにより、入社時や退職時のログイン情報の管理が簡便化され、セキュリティリスクが軽減される。
将来的には、監査ログなど情報セキュリティリスクに敏感な企業でも、安心して使用できる機能が提供される予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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