オープンソースのアプリケーションフレームワーク「Angular 10.0.0」が、6月25日(現地時間)にリリースされた。これは、フレームワーク、Angular Material、CLIを含む、プラットフォーム全体のアップデートだが、前バージョンである「Angular 9.0」のリリースから4か月しか経ってないこともあり、通常よりは小規模なリリースとなる。
「Angular 10.0.0」では、Angular Materialに新たな日付範囲ピッカーが追加されるほか、CommonJSでパッケージ化されている依存関係を使用するとアプリケーションの実行速度が遅くなる可能性があり、警告が表示されるようになった。
さらに、ng newコマンドで新しいワークスペースを作成する際のオプションとして、より厳密なプロジェクト設定が可能なstrictフラグが追加され、同フラグを使用するとTypeScriptでstrictモードが有効になるほか、テンプレートタイプチェックのstrictへの変更、any型宣言を防ぐためのリントのルールの構成などが行われる。
ほかにも、TypeScript 3.9への移行や、TSLibのバージョン2.0への更新、TSLintのバージョン6への更新、プロジェクトのレイアウトの更新、古いブラウザやあまり使われていないブラウザのデフォルトからの除外などの変更が実施された。
なお、「Angular 10.0.0」からはESM5やFESM5に関連するパッケージやライブラリは提供されなくなった。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です