CodeZineを運営する翔泳社では、8月26日(水)に『Web APIの設計』を発売しました。本書では多くのWebシステムに利用されているWeb APIについて、ユーザーの利便性を重視した設計方法を詳細に解説。シンプルかつセキュアで、多様なリクエストに対して使いやすいデータを返せるAPIを設計したい方にとっては、開発スキルを高めるのにたいへん役立つ1冊となっています。
長年API設計を手掛けてきたArnaud Lauretによる『The Design of Web APIs』(Manning Publications, 2019)が、邦訳『Web APIの設計』として発売となりました。本書は、突貫で作りがちなAPIを、使い勝手と堅牢性を重視して設計する考え方や勘所について幅広く詳細に解説しています。
今ではSNSやECサイト、動画プラットフォームなどWeb APIを利用・提供していないサービスはほとんどありません。利用する側からすると、多様なリクエストができて当然であるだけでなく、自身のサービスにとって使いやすいデータを求めており、さらに使い勝手のよさも重要です。
一方で、提供する側がそうしたニーズに応えようとすると、間に合わせでの開発やパッチでの対応では行き届かず、ユーザーに満足してもらうことができません。APIはプロダクトの発展にとって大切な要素となっている今、開発者はAPIについてしっかり勉強して設計する必要があります。
本書ではそのために有用なWeb APIに関する知見を総括。機能の実装よりも、プログラミング言語に依存しない考え方や原理を説明します。シンプルかつセキュアで、使いやすく、高速なAPIを設計したいと考えている方にとって据え置きの1冊となるのではないでしょうか。
目次
第1部 APIデザインの基礎
第1章 APIデザインとは何か
第2章 ユーザーを意識したAPIを設計する
第3章 プログラミングインターフェイスを設計する
第4章 API記述フォーマットを使ってAPIを記述する
第2部 ユーザブルなAPIの設計
第5章 単純明快なAPIを設計する
第6章 予測可能なAPIを設計する
第7章 うまく整理された簡潔なAPIを設計する
第3部 コンテキストに応じたAPIデザイン
第8章 セキュアなAPIを設計する
第9章 APIの設計を進化させる
第10章 ネットワーク効率のよいAPIを設計する
第11章 コンテキストに基づいてAPIを設計する
第12章 APIを文書化する
第13章 APIを成長させる
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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