調査対象者に、勤務先でおもにどのような開発プロセスを採用しているかを尋ねたところ、「ウォーターフォール型」が58.2%、「アジャイル型」が12.1%となった。

いずれかの開発プロセスに携わっていると回答した人に、開発プロセスに課題を感じたことがあるかを尋ねた質問では、66.3%が「感じたことがある」と答えている。

開発プロセスに課題を感じたことがあると回答した人に、具体的な課題の内容を尋ねたところ(複数回答)、「見積もった工程と実績に乖離がある」(75.5%)がもっとも多く、以下「仕様工程による手戻りが多い」(67.9%)、「テスト工程が削減できない」(30.2%)が続いた。

その他の課題としては、「スロースタートになりやすく、慢性的な遅延が発生する」「手戻りが多く、開発コストがかさむ」といった回答が寄せられている。
開発プロセスに課題を感じたことがあると回答した人に、勤務先が採用している開発プロセスを変える必要があると思うかを尋ねた質問では、「とても思う」が13.2%、「思う」が66.0%に達した。

いずれかの開発プロセスに携わっていると回答した人に、AIやIotを活用した大規模なシステム開発に対して、もっとも適切な開発プロセスだと思うものを尋ねたところ、「アジャイル型」が8.8%、「ウォーターフォールとアジャイルのハイブリット型」が42.5%と、アジャイル型を含んだ開発プロセスを支持する声が51.3%を占めている。

勤務先が採用している開発プロセスを変える必要性について、「とても思う」「思う」と回答した人に、今後採用したい開発プロセスの特徴を尋ねた質問(複数回答)では、「大きな手戻りが発生しにくい」(81.0%)、「仕様変更によるテスト工数が最小となる」(45.2%)、「開発工数の見積が正確に計算できる」(45.2%)といった回答が寄せられた。
