レバテックは、同社が運営するITエンジニア・クリエイター専門エージェント「レバテック」が、2020年に発生したフリーランス案件をもとに調査した、リモートワークの実施状況を3月18日に発表した。同調査は、2020年1月1日~2020年12月31日の期間における、「レバテックフリーランス」の新規業務委託案件データに基づいて行われている。
同調査によれば、新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態宣言の発令を受けて、4月~5月頃から「レバテックフリーランス」が保有するフリーランス案件も、リモートワークを許可する企業の割合が増加傾向にあったことが明らかになった。
一方で、組み込み開発で採用されることも多いC言語では、実機やテスタなどが現場にしかないなど、リモートワークが難しいケースもあったほか、業務系システムや金融機関、官公庁のシステム開発などでは、セキュリティの観点からコードやデータの持ち出し・外部アクセスを禁じているケースがあることから、それらの案件での採用が多いJavaやCOBOL、.netなどではリモートワーク率が低い。
プログラミング言語別の案件としては、「Go言語」(86.5%)、「Ruby」(81.6%)、「Python」(78.1%)が上位を占めている。
インフラ案件では、クラウドなら物理的制約を受けにくく、Web系企業の案件であることが多いことから、リモートワークに対応しているケースが多かった。
なお、サーバがデータセンターにあり、実地での対応が必要なクラウド以外のインフラカテゴリの案件の場合は、物理的制約からリモートワークが難しく、金融機関や官公庁などの硬いシステムに関わるSIer案件も多いことなどから、リモートワーク可の割合がやや下がっている。
「レバテックフリーランス」稼働者における、リモートワークの割合は85%に達した。案件全体の割合よりも数値が高いのは、リモートワーク可能な案件に複数のエンジニアが参画していることを示している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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