米Amazon Web Servicesは、Amazon Simple Storage Service(S3)から取得したデータをアプリケーションへ返す前に、独自のコードを追加して処理できる「Amazon S3 Object Lambda」の提供を、3月18日(現地時間)に開始した。
Amazon S3 Object Lambdaは、既存のアプリケーションと連携してAWS Lambda関数を使用し、Amazon S3から取得するデータを自動的に処理・変換する。Lambda関数は標準のS3 GET requestを使ってインラインで呼び出せるので、アプリケーションコードを変更する必要はない。
Amazon S3 Object Lambdaの使用によって、以下のようなユースケースの単純化が可能になる。
- 分析環境または非実稼働環境で個人を特定できる情報を編集
- XMLからJSONへの変換など、データ形式間の変換
- 他のサービスまたはデータベースからの情報によるデータの拡張
- ダウンロード中のファイルの圧縮または解凍
- オブジェクトを要求したユーザーなど、発信者固有の詳細を使用した、オンザフライでの画像サイズ変更と透かし入れ
- データにアクセスするためのカスタム承認ルールの実装
Amazon S3 Object Lambdaは、AWS管理コンソール、AWSコマンドラインインターフェース、AWS SDKから利用でき、データの処理に必要なAWS Lambdaの計算とリクエストの料金、およびAmazon S3 Object Lambdaがアプリケーションに返すデータの料金、Lambda関数によって呼び出されるS3リクエストの料金が発生する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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