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![]() 柳井です。 映画評論家である町山智浩氏の本「映画の見方がわかる本」を読みました。よい本でした。作り手と受け手を繋ぎ、映画業界の歴史を踏まえた上での映画の見所を解説するという、評論家として正しい仕事をしていました。 評論家という職業は、小西甚一氏の「日本文学史」によると、近代になり、作り手と受け手が剥離した結果、必要になったものだと述べられています。それ以前は、そもそも文芸を享受できる人間が少なく、受け手は師匠に付き、実作をもってその善し悪しを学ぶという状況でした。 小説、映画など、多くの分野で、作り手と受け手の間を満たす「評論」という仕事が存在します。しかし、「プログラム評論家」「ソフトウェア評論家」というのは、ほとんど聞きません。それは、このジャンルの仕事が、まだ日が浅いせいかもしれません。そのうち、そういった職業の人が出てくるのではないかと、この本を読みながら思いました。 |
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