米Microsoftは、.NET 6 RC2およびVisual Studio 2022 RC2で、F# 6が利用可能になったことを、10月19日(現地時間)に発表した。
F# 6は、F#をよりシンプルでパフォーマンスの高いものにすることを目的としており、言語の設計、ライブラリ、ツールを対象にした修正が行われている。
F#では従来、async {…}を使ってタスクを作成し、それをAsync.AwaitTaskで呼び出すことで非同期タスクとしていたが、F# 6ではtask {…}によって非同期タスクを直接作れるようになった。
さらに、構文にインデックスを付けられるexpr [idx]が追加されるとともに、アクティブパターンに構造体表現のオプションが追加され、属性を使用して部分的なアクティブパターンがValue Optionを返すように制約できる。また、F# 5.0でプレビューされた、計算式でのカスタム操作のオーバーロードがアクティブ化され、F#を使って検証やWebプログラミングといったシンプルなDSLができるようになった。
ほかにも、インデント構文の改訂、useバインディングの破棄、2進数形式で使用可能なフォーマット指定子への%Bパターンの追加、ラムダ引数をコールサイトでインライン化する必要があることをコードによってオプションで示せる、新たな宣言型機能の追加、生成リストと配列式のコンパイル済み形式の高速化など、さまざまな機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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