米HashiCorpは、組織全体で再利用可能な変数の管理を簡素化する「Terraform Cloud variable sets」のパブリックベータ版を、11月11日(現地時間)にリリースした。
今回リリースされた、Terraform Cloud variable setsのパブリックベータ版では、組織内で変数、とりわけ再利用されている変数を管理するために、組織の所有者またはワークスペース管理者が組織の設定ページから変数セットを管理できるようにしており、変数のコレクションとなる変数セットの作成が可能になっている。
変数セットを使用することで、アベイラビリティゾーンがダウンした際、またはその他の問題が発生した場合に、変数セットのアベイラビリティゾーンを切り替えることでインフラストラクチャのフリート全体を移動できる。また、変数セットを利用して特定のインスタンスサイズを構成可能なほか、プロビジョニングされたインフラストラクチャにおいて、適用するタグに一貫性を持たせられる。
変数セットには独自の優先度があり、すべてのワークスペースに適用される変数セットの優先順位は最低で、特定のワークスペースに割り当てられた変数セットは、組織全体の変数セットより優先される。また、個々のワークスペース内で定義された単一の変数は、変数セットを通じて定義された変数をオーバーライドし、変数ペインでは優先順位によって変数が上書きされたかを確認することが可能になっている。
ほかにも、変数セットを管理するためのAPIも用意されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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