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【Docker+.NETで作る見積書】DioDocs for Excelを使ったモダンな帳票アプリ開発

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2022/04/06 12:00

 これまで「Docker + .NET」の環境において、グレープシティ社の.NET向けExcel操作APIライブラリ「DioDocs for Excel」を使ってExcelファイルを作るほか、それをPDF出力する際の基本を説明してきました。最終回となる今回は、具体的な帳票の例として、ASP.NETのRazor Pages環境における「見積書」のPDFの作り方をご説明します。

目次

以前の記事

Docker + .NET環境を作る

 今回、作成する見積書は以下の通りです。

図1 作成する見積書
図1 作成する見積書

 まずは、ASP.NET環境を作ります。VSCode+Remote - Containers拡張を使って作ります。より詳しくは、連載第1回を参照してください。Remote - Containers拡張がインストールされている状態で、次の手順を実行し、まずは、Docker+.NET環境を作ります。

【手順】Docker+ .NET環境を作る

[1]適当なワークフォルダを作ってVS Codeで開く

 適当なフォルダを作ります。例えば、個人フォルダ以下に、「exampleaspnet」というフォルダを作ります。そして、そのフォルダをVSCodeで開きます。

[2]Dockerfileを書く

 このフォルダの直下に、コンテナを起動するためのDockerfileを書きます(リスト1)。

[リスト1]Dockerfile
FROM mcr.microsoft.com/dotnet/sdk:6.0
[3]コンテナを起動する

 [F1]キーを押してコマンドパレットを開き、[Remote - Containers Reopen in Container]を選択し、[From 'Dockerfile']を選択します。すると、.NET環境が含まれたDockerコンテナが起動します。

[4]ターミナルを起動する

 [Terminal]メニューから[New Terminal]を起動して、ターミナルを起動します。Dockerコンテナが起動していれば、このターミナルは、WindowsではなくDockerコンテナ内のターミナルとなり、コマンドプロンプトは、次のようになるはずです(XXXXXXXXXXXXはランダムな文字列)。以下、コマンド入力の場面では、このターミナルに入力してください。

root@XXXXXXXXXXXXX:/workspaces/exampleaspnet# 

ASP.NETのプロジェクトを作る

 今回は、帳票の作り方を説明するのが目的なので、ASP.NET自体の解説は極力避け、自動生成できるものは使う方針で進めていきます。まずは、ターミナルから次のように入力して、ASP.NET Razor Pagesプロジェクトを作ります。引数に指定した「exampleapp」フォルダができ、そのなかにASP.NET Razor Pagesのファイル一式が作られます。

dotnet new webapp -o exampleapp

動作確認する

 サンプルページが作られているので、ビルドして実行して動作確認しましょう。まずは、いま作られたexampleappにカレントフォルダを移動します。

cd exampleapp

 そのうえで、次の手順でビルドおよび実行します。

【手順】ビルドおよび実行する

[1]ビルドする

 次のコマンドを入力してビルドします。ビルドすると、引数に指定しているpublishedディレクトリにexampleapp.dllファイルが作られます。

dotnet publish -c Release -o published
[2]実行する

 次のコマンドを入力して実行します。実行すると、ASP.NETのサーバーが起動して待ち受け状態になります。

dotnet published/exampleapp.dll
[3]ブラウザを開く

 VSCodeの右下に、図2の画面が表示されます。[Open in Browser]ボタンをクリックすると、ブラウザが開き、図3のように作られたASP.NETのサンプルページが表示されます。なお、図2の画面を開かなくとも、ブラウザから「http://localhost:5000/」と入力すれば開けます。動作の確認が終わったら、[Ctrl]+[C]キーを押して、停止してください。

図2 VS Codeのメッセージ
図2 VS Codeのメッセージ
図3 ブラウザから開いたところ
図3 ブラウザから開いたところ

Remote Containers拡張のポートフォワード機能

 この手順のように「http://localhost:5000/」で開けるのは、Remote Containers拡張のおかげです。通常、コンテナのネットワークは独立しているため、「自分(localhost)のポート」と「コンテナ内のポート」を明示的に転送する設定をしないと通信できません(Dockerに詳しい人向けに説明すると、dockerコマンドの-pオプションによるポート番号の対応付けが必要です)。

 しかし、Remote Containersでコンテナを起動した場合は、コンテナ内でプロキシが実行され、ポートの転送ができるようになっています。図2の画面で[See all forwarded Port]をクリックすると、[Ports]タブが開き、どのポートが転送設定されているのかを確認したり、追加・変更したりできます(図4)。

図4 ポート転送の設定
図4 ポート転送の設定

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連載:クラウド時代にマッチする、ドキュメント生成・更新APIライブラリ「DioDocs(ディオドック)」

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著者プロフィール

  • 大澤 文孝(オオサワ フミタカ)

    テクニカル・ライター、プログラマ/システムエンジニア。情報セキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリスト。入門書からプログラミングの専門書まで幅広く執筆。   主な著作として、「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&am...

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