米Microsoftは、ドキュメント指向データベースサービス「Azure Cosmos DB for MongoDB」のバージョン5を限定プレビューという形で12月20日(現地時間)に公開した。現在のところ米国在住者のみを対象としている。試用を希望する開発者は、Azure Portalの「Preview Features」というページから申し込む必要がある。Microsoftは、申し込みを受けてから招待するまでに2週間ほどかかるとしている。
バージョン5ではまず、分散トランザクションを利用できるようになった。複数のデータベースにまたがる操作や、複数のドキュメントを対象にした操作、シャーディングで複数のサーバーにデータを分散させているときの操作などでも、ACID特性(Atomicity:不可分性、Consistency:一貫性、Isolation:独立性、Durability:永続性)を保証する。
そして、シャーディングで分割しない場合のコレクションの最大サイズを大幅に拡大した。現行バージョンでは最大サイズは20GBとなっているが、バージョン5では数百GBとなり、今後も大きくなり続けるとしている。そして、シャーディングを使いたいときは「sh.shardCollection()」メソッドを使用する。
さらにバージョン5では、集計手続きや複雑なクエリの実行速度を高めるため、ソフトウェアの基盤を作り直した。ほかにも、128ビット固定小数点数型(Decimal128)に対応し、正規表現でPCRE(Perl Compatible Regular Expressions)が使えるようになるなどの改良が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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