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REMIX07 TOKYO開催、ソフトウェアとサービスを融合し次世代Webプラットフォームを目指す

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2007/09/19 19:05

マイクロソフト株式会社は9月19日、「次世代Webを体感する」をコンセプトとしたWebカンファレンス「REMIX07 TOKYO」を東京国際フォーラムで開催した。

 マイクロソフト株式会社は9月19日、「次世代Webを体感する」をコンセプトとしたWebカンファレンス「REMIX07 TOKYO」を東京国際フォーラムで開催した。開発者やデザイナーを始め、Webに携わる幅広い層を対象としたイベントで、日本では昨年につぎ2回目の開催となる。今回は「Software + Services」をキーワードに掲げ、先進的なWeb体験の実例や可能性が豊富に紹介された。

次世代Webプラットフォームに対するアプローチ

 冒頭のキーノートでは、同社 代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏が、「ハードウェアやネットワーク環境が圧倒的な速さで進歩している昨今、将来的にはコンテンツやクリエイティビティがものをいう。そして、Webが世界の垣根を取り払っていく中で、最終的にそれらをどう顧客に提供していくかが問題だ。将来は、ソフトウェアとサービスを組み合わせたプラットフォームが主体になっていくだろう」と述べた。また同社では、今後そのような環境を構築するの必要な、絵画でいうところの筆・絵の具・キャンバスにあたる、ツールやインフラの提供に注力していくという。

ダレン・ヒューストン氏
ダレン・ヒューストン氏

 また、米MicrosoftのToolsKeith Smith氏は、ユーザは、いつでもどこでも誰でも利用できるWeb(Universal Web)と、3Dや高画質ビデオなどによる高度なユーザ体験(Experience First)の両方を望んでいるとし、マイクロソフトではそのようなRIAの環境を「ASP.NET AJAX」「Silverlight」「WPF」といった技術で提供していくと述べた。Silverlightの利点には、「MacやFirefox、Safariといった様々な環境でも動作すること」「.NET開発のスキルを活かせること」「高画質のビデオを低コストで配信できること」などを挙げた。

ToolsKeith Smith氏
ToolsKeith Smith氏

 マイクロソフトではサービスにも力を入れており、「Windows Live」「XBOX Live」「Offce Live」などで、コンテンツの制作コストや参入コストの低減に貢献する。また、高度なユーザ体験の提供には、アベイラビリティ(可用性)やセキュリティ、リライアビリティも重要なため、Windowsベースでのホスティング面でも協力していくという。

Silverlightの適用事例

 各社により、いくつかのSiverlightの事例が紹介された。

  • 株式会社 USEN
  • 無料動画配信サービスの「Gyao(ギャオ)」において、Silverlightで映画の予告編を配信する(10月中旬を予定)。導入理由は、「ユーザーからの問合せが最も多いMac対応が可能なこと」「Flashではできない、より自由度の高い表現が可能なこと」など。Silverlightへの期待として、できるだけ早くプラグインの普及率を100%に近づけ、できるだけ早くDRM搭載の1.1をリリースして欲しいと述べた。
    Gyao
    Gyao
     
  • NRIネットワークコミュニケーションズ株式会社
  • 「野村證券 バーチャル店舗」というPIP(Person in Presentation)型プレゼンテーションのデモを紹介。近日中の公開を予定しており、開発者とクリエイターが協業しやすくなることで新しい表現の可能性が広がり、新しい価値の創出に繋がるという。
    野村證券 バーチャル店舗
    野村證券 バーチャル店舗
     
  • GMOホスティング&セキュリティ株式会社
  • ホスティングのプラットフォームにSilverlightを使用している事例として、ジュビロ磐田のオフィシャルサイト「ジュビロチャンネル」と、「アイ武川」のサイトを紹介。どちらもキーワードはファンからのフィードバックを得られる「コミュニケーション」にあるとし、動画配信のコストが削減できる点も強調。
    ジュビロチャンネル
    ジュビロチャンネル
    Ai Takekawa Official Web Site
    Ai Takekawa Official Web Site
     
  • TBS
  • 動画配信の事例として「HamastaWAVE」を紹介。横浜スタジアムでの横浜ベイスターズ戦全試合を動画配信しており、イニングごとやプレー種別ごとの映像が、リアルタイムから10~15秒遅れで観ることができる。
    HamastaWAVE
    HamastaWAVE
     
  • 株式会社リクルート メディアテクノロジーラボ
  • Windows Liveに含まれるVirtual Earthのデモ「地球で旅行検索」。同社の海外旅行情報サービス「AB-ROAD(エイビーロード)」と連携して、キーワードで旅行を検索し、3Dの地図上で風景を事前に体験することなどが可能となっている。
    地球で旅行検索
    地球で旅行検索

次世代プラットフォームを支える3つの要素

 続いて、ジェネラルセッションでは、マイクロソフトが掲げる次世代プラットフォームの核となる「ツール」「サービス」「サーバ」個別の説明が行われた。

次世代プラットフォームを支える3つの柱
次世代プラットフォームを支える3つの柱

開発ツール

 プロ用デザインツールの「Microsoft Expression Studio」が提供されたことで、開発者とデザイナーとの協業がしやすくなり、生産性が向上した。デザイナーがExpressionで作成したクリエイティブを開発者がVisual Studioで開き、JavaScriptのコーディングを追加するといったことが簡単に行える。なお、Visual Studio 2008では、JavaScriptまわりが強化され、インテリセンスによる動的なコード補間(変数に代入された内容が数値と文字列の場合によって、補間内容を切り替えるなど)や、VBやC#と同様のデバッグなどが可能となっている。

サービス

 より価値のあるWebサイトを効率よく提供するための基盤として、次のようなサービスをWindows Liveで提供し、マッシュアップ用のインタフェースも提供する。

  • Virtual Earth(地図)
  • Live Search(検索)
  • Silverlight Streaming(動画)
  • Spaces Photo(写真)
  • Live Contacts(連絡先)
  • Live ID(認証)

 中でも高度なユーザー体験を与えるために重要な要素として「3D」を挙げ、「Microsoft Visual Earth」を取り上げた。地形や主要都市を3Dで表示できるサービスで、「Webブラウザの中で3Dを実現できる」「3D画像が非常にリアル」なことが大きな特徴。モデリングには、飛行機から時間差で撮影した4枚の写真を解析して行う技術を利用しており、日本でも撮影が行われていて近いうちに公開できそうとのこと。また、3Dの地図上に設置するバナー広告などもテスト中だという。

 その他に、ホビイスト向けにGUI操作で簡単にWebアプリケーションのマッシュアップが実現できる「Popfly」も紹介された。

サーバ

 Windows Server 2008では、必要な機能だけを有効にすることができるようになった。最小限の機能に絞りこまれたServer Coreでは、GUI画面すらない。軽量化、コストの低減、セキュリティの向上が見込めるほか、Webサーバに特化したサーバ構成にも対応できるようになった。また、従来は高価なメディア配信サーバが必要であった配信機能がWindows Server 2008だけで利用できるなど、リッチメディアの配信にも適している。

今後の展望

 マイクロソフトは今後の方針として、「今後もサービスを改善・拡張していくとともに、開発者・パートナーとのエコシステムを拡大していきたい。次世代Webの実現に向けて、ソフトウェアとサービスをユーザに適切な形で提供し、次世代Webを構築するための最適なプラットフォームを提供していきたい」とまとめた。

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修正履歴

  • 2007/09/21 13:16 「野村證券 バーチャル店舗」のくだりを近日公開予定に修正

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