米Microsoftは、Visual Studio内の.NETのアップグレードを容易にする、Visual Studio拡張機能「.NET Upgrade Assistant」の提供を、2月15日(現地時間)に開始した。
現在、リリースされている.NETの最新バージョンは、.NET 6(長期サポートバージョン)と.NET 7(標準サポートバージョン)で、それ以前のバージョンと比較して大幅にパフォーマンスが向上している。また、.NET Core 3.1以前は2022年12月にサポートが終了していることから、直ちにアップグレードする必要がある。
従来、.NET Frameworkからアプリケーションをアップグレードするには、複雑なプロセスが必要だった。今回、提供が開始された.NET Upgrade Assistantを使用すれば、ソリューションエクスプローラでプロジェクトを右クリックして、[Upgrede]を選択することで、.NETアプリケーションをアップグレードできるようになっている。
現時点で.NET Upgrade Assistantがサポートしている、.NETプロジェクトタイプは、ASP.NET、クラスライブラリ、コンソール、WPF、WinFormsで、近日中にXamarinから.NET MAUIへの移行、UWPからWinUIへの移行、WCFからWCFコアへの移行がサポートされる。
さらにアップグレードの種類としては、元のプロジェクトが一度にアップグレードされる「In-place」、元のプロジェクトは変更されず、そのコピーがソリューションに追加されて、アップグレードされたコードが含まれる「Side-by-side」、アップグレードと機能開発を組み合わせることで、アプリケーションを壊すことなく項目を1つずつ.NET 6または.NET 7へ移行可能な「Side-by-side incremental」の、3タイプをサポートしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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