米Googleとコミュニティが開発している、オープンソースのモバイルアプリフレームワークFlutterの最新バージョンである「Flutter 3.10」が、Googleの開発者向けイベント「Google I/O 2023」にて5月10日(現地時間)にリリースされた。
「Flutter 3.10」では、最新のマテリアルデザイン仕様となるMaterial 3に準拠し、新たなコンポーネントとコンポーネントのテーマが追加されるとともに、コンポーネントのビジュアルなどが更新されている。なお、Material 3の利用にあたっては、useMaterial3を有効化する必要がある。また、次回の安定版リリースではMaterial 3がデフォルトで有効となる。
Material 3では、コンポーネントにおいてテーマのデフォルトカラーを設定できるようになるとともに、Material 3に対応したナビゲーションバー、ナビゲーションドロワ、サーチバーとサーチアンカ、セカンダリタブバー、DatePicker、TimePicker、ボトムシート、ListTile、ドロワが用意され、テキストフィールドも更新されている。
Flutter Frameworkは、Supply Chain Levels for Software Artifacts(SLSA)レベル1でコンパイルされるようになり、ビルドプロセスのスクリプト化、監査ログを使用した複数関係者の承認、来歴を使用したビルドといったセキュリティ機能の実装が可能になる。
ほかにも、Flutter Webアプリの読み込み時間改善、CanvasKitによるパフォーマンスの向上、フラグメントシェーダーのサポート、iOSにおいてImpellerがデフォルトで有効になるなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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