米Microsoftは、プログラミング言語TypeScriptの次期バージョンとなる「TypeScript 5.3」のベータ版を、10月3日(現地時間)に公開した。TypeScriptはApache License 2.0で公開しているオープンソース・ソフトウェア。
今回のベータ版では、import文に属性を追記できる「インポート属性(Import Attributes)」の機能が加わった。この機能はECMAScriptの新機能として提案されているもので、import文の末尾に「with」を挟んでインポートするモジュールの形式を指定可能にするもの。TypeScript 4.5で加わった「インポート・アサーション(Import Assertions)」に似た機能だが、インポート・アサーションではモジュールを読み込んだ後にそのモジュールをどのように解釈するのかを指定するものだったが、インポート属性ではwith以降の解釈はランタイムの実装に任されているという違いがある。
また、switch(true)〜case文や、ブーリアン型の比較で型の絞り込みができるようになり、子クラスから基底クラスのメソッドを呼び出すsuperキーワードのチェックが厳しくなった。さらに、インレイヒントで型定義の文にジャンプできるようにもなった。
Microsoftは今後、10月31日にTypeScript 5.3のリリース候補版を公開し、11月14日にTypeScript 5.3を正式に公開する予定だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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