米HashiCorpは、開発速度、コード品質、インフラストラクチャのコスト管理を向上させる「HashiCorp Terraform」と「Terraform Cloud」の新機能を、10月11日(現地時間)に開催された年次イベント「HashiConf」にて発表した。
今回、発表された新機能には、高品質のモジュールの作成に役立つTerraform test framework(一般提供)、テストと公開プロセスを合理化するTest-integrated module publishing(ベータ版)、モジュールのテストを迅速に始められるGenerated module tests(ベータ版)、エラーの発見と解決を容易にするEnhanced editor validation in Visual Studio Code(一般提供)、大規模なインフラストラクチャのプロビジョニングと管理を簡素化するStacks(プライベートプレビュー)、インフラストラクチャ支出の最適化に役立つEphemeral workspaces(一般提供)が含まれている。
Terraform test frameworkは、Terraformコードの単体テストと統合テストを実行するための使いやすいツールを提供し、HCLで記述され、Terraformに似た構造なので、モジュールの開発者なら直ちに使い始められる。
Test-integrated module publishingは、モジュールの開発者によるモジュールのテストおよび公開プロセスの合理化を支援し、モジュールをいつどのように公開するかをより詳細に制御可能になるなど、多彩な機能を備えている。
Generated module testsは、大規模言語モデル (LLM)の活用によって、プライベートレジストリ内のモジュール用にカスタマイズされたテストスイートを自動生成する。同モデルは、モジュールの開発者がコードのテストをすぐに開始できるよう、HCLとTerraform test frameworkで特別にトレーニングされている。
Enhanced editor validation in Visual Studio Codeは、Visual Studio Code用の拡張機能で、Terraformコードが可能な限り早期かつ自動的に検証されるとともに、エラーを強調表示し、問題を迅速に解決するためのガイダンスを提供する。
Stacksは、ユーザーが相互依存するTerraform構成の調整、デプロイ、ライフサイクル管理を自動化および最適化し、インフラストラクチャの管理にかかる時間とオーバーヘッドを削減するのに役立つ、新たなアプローチとなっている。
Ephemeral workspacesは、非実稼働リソースを自動的に破棄する時間をスケジュールできる機能で、手動でクリーンアップを行う必要がなくなり、インフラストラクチャのライフサイクル管理が合理化されるとともに、インフラストラクチャのコストが削減される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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