オランダのELSOUL LABOは、オープンソースのTypeScript製サーバレスアプリ開発ツール「Skeet」が、米OpenAIの「GPT-4 Turbo」のプレビュー版(gpt-4-1106-preview)を搭載したことを、11月9日に発表した。
GPT-4 Turboは、従来のモデルを大幅に上回る性能とコストパフォーマンスを実現しており、とりわけ言語理解と生成の精度が大幅に向上し、複雑な要求にも迅速に対応できるようになっている。
今回の、SkeetへのGPT-4 Turboの統合によって、アプリ開発におけるAIの活用をより手軽に、よりパワフルに変え、開発者が直面するさまざまな課題に対して効果的な解決策を提供する。
GPT-4 Turboでは、JSONやXMLといった特定形式への出力を、高精度に行うことが可能になっていることから、開発者がこれまで以上に複雑なデータ処理や応答システムを構築できるようになり、アプリケーションの機能性やユーザー体験の大幅な向上が期待される。
さらに、フレームワークやその他周辺技術に対する専門知識要件の低減が可能になり、開発プロセスのコストを削減できるほか、ユーザーからの入力や書かれたソースコードを解析し、即座に適切な応答を生成する能力によって、コマンドのサジェストおよび実行、コード生成やエラー解決といった、あらゆるサポートが可能になる。
ほかにも、GPT-4 Turboは2023年4月までの最新知識を持っているので、モダンなサーバレス開発や最新のTypeScriptにも詳しくなり、変わりゆくベストプラクティスにキャッチアップでき、より快適で効率的なコード作成支援を実現する。
Skeetは、Google CloudとFirebaseを基盤とする、TypeScript製のサーバレスフレームワークで、APIサーバからWeb、iOS、Androidアプリまで、必要なものを必要な分だけ、すべてTypeScriptで迅速に開発することが可能となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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