米Microsoftは、「Azure Quantum Development Kit(QDK) 1.0」を、1月12日(現地時間)にリリースした。
今回リリースされたQDK 1.0は、2023年9月にプレビューされた、それまでのQDKを処理速度、シンプルさ、快適なエクスペリエンスに重点を置いて作り直したものとなっている。
同リリースでは、フル機能のブラウザエクスペリエンスを実現するとともに、プラットフォーム間でのインストールを大幅に簡素化した。また、最大100倍のパフォーマンス向上、コード編集における包括的な生産性向上機能の搭載、量子プログラムの開発および修正に対応したデバッガの実装、エディタ上で直接実行可能なリソース推定機能の搭載、Azure Quantumサービスとの統合が行われている。
具体的には、Q#エディタにおいて補完リスト、名前空間の自動オープン、シグネチャヘルプ、ホバー情報、定義への移動、識別子の名前変更、構文および型チェックエラーといった充実した機能を提供するとともに、Visual Studio Code拡張機能とPythonパッケージの両方で実行される際に、診断メッセージと量子状態を出力できるスパースシミュレータが用意される。また、Q#を直接操作するためのツールに加えて、PythonパッケージとJupyter Notebookのサポートも改善されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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