米Microsoftは、同社のビルドによるOpenJDKの2024年4月版パッチ、およびセキュリティ更新プログラムを4月22日(現地時間)にリリースした。MicrosoftのビルドによるOpenJDKは現在、OpenJDK 21.0.3、OpenJDK 17.0.11、OpenJDK 11.0.23が最新バージョンとなっている。
OpenJDK 21では、スカラ置換の機会を増やすことによって、エスケープ解析のパフォーマンスを向上させる新機能が追加された。また、コンパイラキューの使用率を追跡するための、新たなJFRイベントが追加されている。
OpenJDK 17では、OpenJDK 21と同様にスカラ置換の機会を増やすことによって、エスケープ解析のパフォーマンスを向上させる新機能が追加されるとともに、Windows上のキーストアとしてSSTファイルのサポートが追加された。
OpenJDK 11では、スカラ置換の機会を増やすことによって、エスケープ解析のパフォーマンスを向上させる新機能の追加、Windows上のキーストアとしてSSTファイルのサポート追加のほか、Java Bug Systemにおけるx86でのMD5組み込み関数の実装、JFR OldObjectSampleイベントにおけるオブジェクト経過時間の提供、JFRコマンド持続時間に関する出力のさらなるユーザーフレンドリ化、JFRコマンドラインのクリーンアップ、起動を改善するためのOSインターフェースコンポーネントの遅延インストールといった機能強化とバグ修正が行われている。
なお、Debian 9とDebian 10のサポートが終了したため、これらのバージョン向けインストールパッケージは非推奨となり、7月に予定している次回のパッチセットアップデート以降は、アップデートを受信しなくなる。また、SUSE Linux向けインストールパッケージの公開がロードマップに追加された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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