ポルトガルのOutSystemsは、業界初となる本格的なソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)デジタルワーカーとして、ローコードと生成AIを活用したアプリの生成・提供・監視を可能にする「OutSystems Mentor」を、10月15日(現地時間)にオランダ・アムステルダムで開催されている「OutSystems ONE Conference」にて発表した。
OutSystems Mentorは、アプリ開発にあたってシフトレフトアプローチを採用しているため、開発者は開発の初期段階から作業を開始できる。
最初にプロジェクトの要件定義とプロトタイプの作成に着手し、アイデアの妥当性を検証しつつ本格的な開発に入る前に初期設計の調整が可能となっており、ユーザーがアプリケーションのニーズやビジョンをOutSystems Mentorに伝えるだけで、フロントエンド機能、データモデル、ビルトインのビジネスロジックを備えた初期バージョンが生成される。
OutSystems Mentorの機能は、すでに提供されているAI Mentor System機能と、OutSystems Developer Cloud(ODC)における最先端のイノベーションを融合させたものであり、アプリケーションのプロトタイプ作成を自動化して、業界最高水準のコード品質を保証することによって、SDLCを再定義する。
OutSystems Mentorのメリットは以下の通り。
- 生成AIを活用し、一通りの機能を備えたスケーラブルなアプリケーションを数分で生成することで、開発期間を大幅に短縮
- AIによる提案を活用してアプリケーションを簡単に反復・進化させ、継続的な改善と迅速な反復を実現
- AIエージェントをアプリケーション内に組み込むことで、コーディングをすることなく、自然言語理解や人間的なデジタルインタラクションといった高度な機能を実装
- AIを活用したコードレビューによりアプリケーションの検証と保守を行うことで、すべてのアプリケーションが開発、セキュリティ、パフォーマンス、アーキテクチャ、長期保守性において最高の基準に準拠
現在、開発者やITリーダーを対象に、OutSystems Mentorの早期アクセスプログラムへの登録を受け付けている。なお、生成AIを活用したアプリ作成・編集機能の一般提供は、2025年初頭を予定する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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