デブサミ2008ではアドビの太田氏が登壇。セッションではリリース間近のAIRについて、その特徴について解説した。
デブサミ2008アドビセッションでは太田禎一氏が登壇し、「いよいよ現実となるRIA on Desktop 君はこの流れについてこられるか?」というテーマで正式版公開間近のAIRについて解説した。
AIRの特徴は「HTML、CSS、JavaScript、swf(Flash)などWeb上の技術をそのままデスクトップ上に持ってきたところにある」と太田氏、技術習得のコストの低さや、Ajaxなどが使われる既存アプリケーション移植性の簡易さなどをあげた。
そして、デスクトップ上では「四角い」という既存ウィンドウの制約されない自由なデザインが可能になる。またブラウザを通じたWebアプリでは難しかった「ローカルファイルのドラッグ&ドロップ」「タスクバーでの通知」といったデスクトップアプリケーションならではの機能も備わっている。
AIRアプリケーション開発は、基本となるプラットフォーム言語としてHTMLベースとFlashベースの2つを選択することができる。HTMLベースのときは通常のWebサイトと同様、HTMLやCSS、JavaScriptを使って開発し、FlashベースのときはActionScriptやmxmlなどを利用して開発することになる。
その開発環境として太田氏は「AdobeとしてはFlexBuilderをおすすめするが、FlashやDreamweaverでも開発できる。いずれにしてもAIRアプリを非常に簡単に作成できるようなつくりになっている」と紹介した。なお、AIRはSDKが公開されているので、これらのツールを利用せずにテキストエディタ等を使って開発することも可能となっている。
AIRは現在パブリックベータ3が公開されており、近日中に1.0正式版リリースされる。その後、数ヶ月間の追加開発を経て日本語対応版が公開される予定となっている。AIRはWindows、Mac OS X、Linuxすべてのプラットフォームに対応している。
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