オープンソースのSNS構築ソフトウェア「OpenPNE」のバージョン3.0.1が、2月9日にリリースされた。
オープンソースのSNS構築ソフトウェア「OpenPNE」のバージョン3.0.1が、2月9日にリリースされた。OpenPNEのWebサイトからダウンロードすることができる。
OpenPNEは、これまでのOpenPNE2系列から、国際化やOpenSocial対応など大きくメジャーバージョンアップした3.0.0が1月27日にリリースされたばかり。短期間でいくつかの機能追加と22個の不具合対応を行った。
OpenPNE3系では、OpenPNE2系からかなり大きな変更が加えられた。コードの保守性や拡張性を向上させるためフレームワークとしてsymfonyを採用したほか、かなり野心的な機能追加も盛り込まれている。OpenPNE3系での主な特徴は以下のとおり。
- 国際化
辞書ファイルの追加により多くの言語に対応可能(英語と中国語を準備予定) - プラットフォーム化
「OpenPNE Plugin API」などAPIの提供により、日記やレビュー、足跡といったSNSの各機能を、アプリケーションとして自由に追加可能 - OpenSocial対応および外部連携
プラットフォーム化の一環として「OpenSocial API」と「OpenPNE Web API」が提供され、OpenSocialによる外部サービスの取り込みと、ブラウザ以外(アプリケーションなど)からの操作がそれぞれ可能 - OpenID対応
Yahoo!やmixiなどが提供するOpenIDでOpenPNEを利用可能(OpenIDの発行は2.12より継続してサポート)
開発グループでは、多くのSNSがOpenPNE2系で運営されている状況を重視し、OpenPNE3では現状まだ安定運用できないとして、OpenPNE2系列のメンテナンスも継続していく。次に予定されている安定版2.14のβテストが開始されてから、少なくとも1年間は2系をメンテナンスし、状況によっては2.16以降の安定版もありうるとしている。一方で、OpenPNE3系を利用したい既存ユーザーのために、OpenPNE2系からのアップデーターも早急に用意する予定。
OpenPNEは、手島屋が中心となってオープンソースで開発されているSNSエンジン。ユーザーグループやコミュニティでの専用SNSとしては国内でデファクトスタンダードの地位を確立しており、昨年末にクリスマス直前の1カ月間で会員1万人を集めて話題となった「非モテSNS」など、数多くのSNSがOpenPNEで構築されている。(参照リンク:義理チョコすらもらえない“非モテ”達に朗報! 非モテSNSが『バレンタインデー粉砕!オンライン集会』を開催予定)
【関連リンク】
・OpenPNE
・OpenPNE3.0.1をリリースしました:OpenPNEブログ
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