テクマトリックスは22日、ソフトウェアアーキテクチャ分析ツールの最新版「Lattix(ラティックス) 5.6 日本語版」を販売開始した。
Lattixは、DSM(Dependency Structure Matrix)と呼ばれる、モジュールの依存関係を二次元の表形式で表す分析手法が特長の静的解析ツールで、ソフトウェアアーキテクチャの可視化、改善のシミュレーション、ルール違反の検出、変更時の影響分析、品質評価を行うメトリクス情報の算出といった機能を備えている。特に、コードの行数が1千万行を超える等、巨大化・複雑化しすぎて全体を把握できなくなったプロジェクトでのニーズが高い。国内では、主に自動車部品、デジタルカメラ、複合機といった組込み系のユーザー企業が多いという。
今回はほぼ1年ぶりのメジャーバージョンアップで、新機能として、組込み開発向けモデリングツール「IBM Rational Rhapsody」のサポート、アーキテクチャメトリクス分析と構造分析機能の強化、APIを呼べるスクリプト機能の拡張等が行われた。主な解析対象はJava、C/C++、.NET、Oracle、SQL Server、UML/SysML。
開発元の米Lattix社 副社長 Frank Waldman氏は、「マルチコアを初めとする新技術、SOAによるWeb化、ソフトウェア品質の厳格化等により、静的解析ツールでソフトウェアをリエンジニアリングする必要性が近年高まっている。また、普及が進むアジャイル開発手法では、軽量・リアルタイム・自動化されたツールが必要である」と述べ、Lattixの優位性を強調した。今後は技術トレンドにDSMをどう適用させられるかパイオニアの役割を担っていきたい、と抱負を述べている。
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