入力が促されたら、Data Payload Format(データペイロードフォーマット)として'Default'を選択し、[Next]をクリックします。Data Type Behaviour(データの型付け動作)については、'Off'を選択し、[Next]をクリックします。
柔軟で汎用的なサービスを作成することが目的なので、ここではデフォルトのSOAPフォーマットを使います。無論、Javaの標準的なアプリケーションや.NETアプリケーション内から個別限定的なデータフォーマットを使用することもできます。クライアント側のデータアクセスには.NET Frameworkが使われますが、Defaultフォーマットを選択すれば、サービスの柔軟性が保持されます。データの型付けは、複雑なので無視されます。この例のデータは、いずれにせよテキストとして扱われるので、データの型付けは必要ありません。
入力が促されたら、[Require authorization for this service]チェックボックスをオフにし、'DBA'ユーザーを選択し、[Next]をクリックします。[Require security for this service]チェックボックスはオフのままで、[Next]をクリックします。
実際のところ、実務に関わるWebサービスでは、許可を与えることとセキュリティを守ることは、サービスの根幹を成す要素です。しかし、これは本稿の目的から外れるので、無視します。
入力が促されたら、SQLステートメントとしてSELECT * FROM Customersを入力し、[Next]をクリックします。必要ならコメントを入力し、最後に[Finish]をクリックします。
以上でSOAPサービスが作成されましたが、統一的なWebサービスの作成は完了していません。SOAPサービスによって何が提供されているかをデータ消費者側が理解できるようにするためにDISHサービスが必要です。これは、本質的にはSOAPサービスのインターフェイスを定義するしくみであり、厳密に言えば、Web Service Definition Language(WSDL)仕様を生成するサービスです。
これを作成するため、再び[Create a web service...]をクリックします。今度は、サービスの名前として'MyDISH'を入力し、種類としてDISHを選択します。入力が促されたら、データフォーマットとして'Default'を選択します。「このDISHサービスで使用するSOAPサービス名の接頭辞は?」('What is the SOAP service name prefix for this DISH service?', enter the value 'MySOAP')という質問に対して、値'MySOAP'を入力します。
以前のステップでSOAPサービスに付けた名前は'MySOAP/MyData'でした。これで、接頭辞'MySOAP'を持つ'MyData'という名前のWebサービスが実際に作成されます。DISHサービスの作成時に接頭辞として'MySOAP'を指定すると、この接頭辞を持つすべてのサービスに対する定義がDISHサービスで生成されるようになります。
残りのフィールドについては、以前と同じ値を選択します。以上でWebサービスの作成は完了です。