23日、DevLOVE主催にて、2月に開催された「Developers Summit 2011(デブサミ2011)」のセッションが再演された。デブサミ時に横並びで行われていた人気セッション4つが再演され、イベント後にはデブサミアワード2011の表彰式も開催された。
23日、DevLOVE主催にて、2月に開催された「Developers Summit 2011(デブサミ2011)」のセッションが再演された。
再演されたのは、デブサミ2日目に横並びで行われていた人気セッション。クラスメソッド株式会社 嵩原 將志氏「これからのRIAの話をしよう ~システムの利用者と開発者にやさしい、UXとUI設計について~」、グロースエクスパートナーズ株式会社 鈴木 雄介氏「なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか ~未知なるソフトウェアに形を与えよ~」、タワーズ・クエスト株式会社 和田 卓人氏「プログラマが知るべき、たったひとつの大事なことがら」、楽天株式会社 よしおか ひろたか氏「ハッカー中心の企業文化を日本に根付かせる」の4つだ。休日にもかかわらず、会場となった楽天タワー2号館(東京都品川区)には約200名が参加した。
セッション終了後には、デブサミアワード2011の表彰式も開催された。最優秀スピーカー賞には、「クラウド時代のソフトウェア開発」と題してセッションを行ったGoogle 及川 卓也氏が選出された。及川氏は、「3月11日に震災が発生し、ローンチ&イテレーションという手法こそが、未曾有の出来事にふさわしい1つのシステム開発方法ではないかと感じた。ITの力を、被災地および被災者への震災復興への活動へ役立てたい」とコメントした。
ベストスピーカー賞 総合第2位は、「チケット管理システム大決戦 JIRA vs Redmine vs Trac ~ユーザーが語る、なぜ私はこのツールを使うのか」に登壇した鈴木 雄介氏、NRIネットワークコミュニケーションズ株式会社 小川 明彦氏、株式会社アイ・シー・アイ 吉羽 龍太郎氏 、アトラシアン 大澤 俊介氏らに贈られた。
鈴木氏は「課題を管理するというのは非常に重要な要素。一つの方向性として、チケット管理がいかに大事かということを広めることができてよかったと思う」、大澤氏は「セッションが45分と短く、もう少し聞きたいという方も多かったため、5月にも第2回としてセッションを行いたい」、吉羽氏は「ツールは現場の人がどのように使うかによって変わってくるため、良い使い方のノウハウとして、事例をいろいろ公開していただきたい」、小川氏は「Redmineによるチケット駆動開発を運用して初めて、アジャイル開発が腑に落ちた。皆さんの開発のヒントとなれば幸い」と、それぞれコメントした。
ベストスピーカー賞 総合第3位には、「チケット駆動開発 ~タスクマネジメントからAgile開発へ~」(小川氏、株式会社SRA 阪井誠氏)が選ばれ、小川氏は第2位と第3位の同時受賞となった。阪井氏は「チケット駆動開発はこれからの技術。皆様と共に発展させていきたい」とコメントを寄せた。
また、セッションアンケートの満足度が一番高いセッションに贈られるベストバリュー賞には、「デブサミオフィシャルコミュニティから選出のLT大会2011」(よしおか氏、株式会社永和システム 永田 祐子氏など16コミュニティが参加)および「未来のために私たちの帆を立てよう」(野村 恭彦 氏、市谷 聡啓 氏、橋本 大也氏、川口 恭伸氏、平田 守幸氏)が同率1位で選出された。また、展示部門特別賞では、日本IBMが昨年に続き、2冠を達成した。
イベントの最後に、デブサミの統括者である株式会社翔泳社 岩切 晃子氏は「政治家とデベロッパ、デザイナだけが端的に世界を変えるチャンスがある。サービスを使ったり、システムが変わることで私たちはその世界が変わったと実感できる。大変な時期ではあるが、開発者の方々にはもう一度リデザインできる転換期だと思い、良いシステムを作っていただきたい」と語った。
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