アドビシステムズは1日(現地時間)、HTML5対応Webモーション/インタラクションデザインツールの新製品「Adobe Edge」のパブリックプレビュー版を公開した。今回公開されたパブリックプレビュー版は、英語版のみ。Windows/Mac OS版両方が提供されており、Adobe Labsにて無償で入手が可能だ。
Adobe Edgeは、Flash Professionalで制作されるようなアニメーションを、HTML、JavaScript、CSSなどの標準規格を使用して、Webサイト上で表示できる。また、Adobe Dreamweaver CS5.5、Adobe Flash Professional CS5.5、Adobe Flash Builder 4.5といった同社の既存のWeb開発ツールを補完するツールとなっている。
さらに、HTMLにネイティブ対応することで、CSSベースのレイアウトのデザインの完全性を損なうことなく、既存のHTMLドキュメントにモーションを追加できる。また、使い慣れた描画ツールを用いて、CSS3でスタイリングされたHTMLエレメントを生成し、視覚効果にあふれたコンテンツを容易に制作したり、SVG、PNG、JPG、GIFなどの標準的なWebグラフィックアセットをインポートして、CSS3でスタイリングすることも可能だ。
デザイン段階では、WebKitを活用することで、高い忠実度でコンテンツのデザイン、プレビュー、操作が可能。タイムライン機能では、HTMLエレメントに適用されたモーションを、高い精度で定義しカスタマイズできる。Android、BlackBerry Playbook、iOS、HP webOSなどのスマートフォン端末の対応ブラウザや、Firefox、Google Chrome、Safari、Internet Explorer 9など、最新のブラウザに対応したコンテンツの制作が可能となっている。
開発に関しては、HTML5を取り巻く環境の急速な変化を考慮し、オープンな開発手法を採用する。今回は、一般的な開発プロセスよりも大幅に早く、ベータ版完成前の段階でプレビュー版をAdobe Labsに公開することにより、ユーザーのフィードバックを取り入れ、最終製品の完成度を高めることを目指している。
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・アドビシステムズ
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