Shoeisha Technology Media

CodeZine(コードジン)

特集ページ一覧

強みはソリューションの総合力
~「The Microsoft Conference 2011」開催

  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2011/09/28 19:18

 日本マイクロソフト株式会社の企業向けソリューションの最新動向を紹介する「The Microsoft Conference 2011」が28日から29日にかけて開催されている。初日の基調講演では、同社代表執行役社長の樋口氏が「ビジネスの変革に求められる、今必要なITの姿」と題し、最新のユーザー事例を交えつつ、日本マイクロソフトが提供するさまざまなソリューションの現況が紹介された。

日本マイクロソフト株式会社
代表執行役社長 樋口泰行 氏
日本マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 樋口泰行 氏

 樋口氏は、冒頭で本イベントの登録者数が延べ6,500人と過去最高を記録し、これは同社技術への関心の高さと受け止めていると述べた後、震災後の日本をITで元気にしていく、というビジョンを切り口に講演を進めた。

 樋口氏は日本の戦略上の課題を解決する手段として、「世界目線での戦略」「日本の力を見せつけるというマインド」「経営・オペレーションの近代化」の3点を挙げ、中でも「経営・オペレーションの近代化」にITで支援する大きな余地があると述べた。これには、オープンで柔軟なコスト効率が高いシステム、一元管理・可視化が可能なグローバルな情報基盤の整理が求められている。日本マイクロソフトでは、デバイス・オンプレミス・クラウドをシームレスに連携し、運用管理・開発環境が整った、既存資産の活用も可能な同社ソリューションの総合力で、そこを支援していきたいと強調した。


日本マイクロソフトのデバイス戦略

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員
コミュニケーションズパートナー統括本部長
兼 コミュニケーションインダストリー統括本部長
横井伸好 氏
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 コミュニケーションズパートナー統括本部長 兼 コミュニケーションインダストリー統括本部長 横井伸好 氏

 続いて、スマートフォンを中心とした日本マイクロソフトのデバイス戦略を横井氏が語った。先月発売された、世界初のWindows Phone 7.5搭載端末「IS12T」に法人から多数の問い合わせを受けていることに触れた後、OSの特長を順を追って説明した。

 そもそもスマートフォンは電話、つまりコミュニケーションツールである、という根本に立ち返り、従来のWindows Mobileとまったく異なる設計思想で開発されたWindows Phone。ここでいうコミュニケーションは、具体的には音声通話、電子メール、ソーシャルネットワーキングなどを指す。他製品では通常、個別のアプリを立ち上げ、別々の連絡帳を呼び出して、といった形でコミュニケーションを行うが、Windows Phoneでは「People」というハブ機能でそれらを一元化し、人を中心としたスタイルでコミュニケ―ションできるようになっている。


 地下鉄の標識のように必要な情報に迷いなくたどりつけるように意識した、タイル形状のアイコンが特徴的な新UIデザインの「Metro」。パノラマUIで仮想的に画面を横長に見せることで、携帯の画面サイズの制約を意識させず、画面遷移でユーザーの思考を途切れさせない。Windows 8での採用も発表されている。

 急速に伸びるクラウドサービスとのシームレスな連携も考慮されており、例えばビジネス用途では、Officeツールおよびグループウェアのオンラインサービス「Office 365」と簡単な設定だけで連携できる。

 また、製品名に「Windows」が含まれていることからも示唆されるように、包括的な開発環境の提供、既存知識の活用面も心配ないと強調した。このように日本マイクロソフトでは、デバイスや環境の差異によらない、共通のUI、共通の開発環境でのシームレスなプラットフォーム構築を重視している。

多方面をシームレスにカバーするクラウドサービス

 再び、樋口氏にバトンは戻り、震災以降特にクラウドへの移行が加速している現況を述べ、「IT as a Service」とまとめるクラウドサービス全体の各レイヤーでの展開を説明した。

 Software as a Service(SaaS)の面では、「Office 365」を非常に強力なクラウドサービスと断言。Officeツールだけでなく、グループウェアとして必要なすべての機能が提供される同サービスでは、特に従来と比べて違和感のない操作性がユーザーから非常に評価されていると説明した。最初の2週間で5万社がトライアルに申し込み、パートナー数も3か月で100社増加するという勢いを見せているという。また震災以降、テレワークなどの事業継続性ニーズでの引き合いも多かったようだ。

 Platform as a Service(PaaS)をカバーするのは、既存資産やスキルの有効利用、オンプレミスとの連携、メンテナンスフリーといった特長のある「Windows Azure Platform」。新規事業の立ち上げ期間の短縮、初期コスト・ランニングコストの削減といった面が特に注目されている。適用事例として、文部科学省の全国放射線モニタリング情報のページが紹介された。Azureを利用することで、わずか一日でシステムを構築・展開し、全世界からの予測不可能なアクセスにも対応できたという。また途中でビデオレターを挟み、「トヨタスマートセンター」におけるトヨタとの戦略的提携も強調された。

 Infrastructure as a Service(IaaS)では、仮想化技術の「Hyper-V」を取り上げ、他製品と比べた際の採用理由として、コスト面の他に、パラバーチャライゼーションによるハイパフォーマンス、サポートライフサイクル、ハイブリッド対応などを挙げた。

 このように、日本マイクロソフトでは、SaaS、PaaS、IaaSの各レイヤーでオンプレミスとクラウドの双方をサポートしており、それぞれがシームレスに連携できる点が同社の最大の強みであるとまとめた。

日本マイクロソフトの強みである、ソリューションの総合力
日本マイクロソフトの強みである、ソリューションの総合力

 
【関連リンク】
The Microsoft Conference 2011

  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
All contents copyright © 2005-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5