テクマトリックスは、米Parasoft Corporationが開発したJavaアプリケーション開発の単体テストと静的解析を自動化するJava対応自動テストツール「Parasoft Jtest 9.1」日本語版を、20日に発売した。同社は、JenkinsなどのCIツールを利用した継続的インテグレーション(CI)に、「Jtest」によるテストを組み込んだ「継続的インテグレーション(CI)環境支援サービス」も展開する。
「Jtest」は、テスト工数の大幅削減と、セキュアで高品質なJavaアプリケーション開発をサポートするJava対応自動テストツール。実行時例外を引き起こすテストケースと、広範囲なソースコードをカバーするテストケースを自動生成し、プログラムの堅牢性および機能性を検証する単体テスト、修正時の問題の作り込みを防止する回帰テストを実行する。
また、Javaアプリケーション実行時の問題点を検出するランタイムエラー検出機能など、アプリケーションレベルの問題も解決できる。さらに静的解析機能では、1000個以上のコーディングルールを使用してソースコードを解析し、プログラムの問題点を検出し、処理フローを静的に検証してソースコード中の特定の処理フローに潜む、検出困難な問題も検出可能となっている。
「Parasoft Jtest 9.1」では、新機能としてAnt/Maven対応の「Parasoft Testプラグイン」を搭載した。同プラグインは、AntおよびMavenのビルドスクリプトから、静的解析・単体テストなど「Jtest」のテスト機能を呼び出すタスク(Ant)またはゴール(Maven)を提供し、「Jtest」によるテストをビルドプロセスに組み込めるようになっている。
また、「Parasoft Testプラグイン」に含まれるBuild Monitorは、ビルドプロセスをモニターし、コンパイルエラーまたは警告が発生した場合に、メッセージをALMツール(アプリケーションライフサイクル管理ツール)の「Concerto」(別売)に送信し、「Concerto」による効率的なビルドやテスト管理を行える。
さらに、「Parasoft Testプラグイン」はJenkinsなどのCIツールとの連携が可能で、「Jtest」による自動化されたテストプロセスを、継続的インテグレーション(CI)のプロセスに組み込めるようになり、定期的かつ頻繁にソースコードのテストを実行する。継続的インテグレーション(CI)プロセスに「Jtest」による自動テストを加えることで、デグレードの防止や問題個所の早期発見が可能になる。
他の新機能としては、Eclipse 3.7(Indigo)のサポートや、ソース管理システムのGitおよび「Synergy CM 7.1」(Webモード)のサポート、JUnit Per-Testルールのサポートによる単体テスト機能の拡張が追加され、WindowsとLinuxの64ビット対応版インストールを用意している。
「継続的インテグレーション(CI)環境支援サービス」では、顧客ニーズに合わせてParasoft製品を活用したCI環境の構築支援を実施する。
対応OSは、Windows 7/Vista/XP/2000、Windows Server 2003、Red Hat Enterprise Linux 5/4/3、Solaris 10/9/8。プラグイン可能な統合開発環境は、Eclipse 3.2~3.7、RAD7.5/7.0、JBuilder2007。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です