sendmailの開発者であり、米Sendmail社の創設者でもあるEric Allmanが21日来日し、都内で「メール四半世紀の歴史と今後の展望を行う」セミナーを行った。
sendmailの開発者であり、米Sendmail社の創設者でもあるEric Allmanが21日来日し、都内で「メール四半世紀の歴史と今後の展望を行う」セミナーを行った。
講演は横軸に時間、縦軸にホスト数をとってプロットした指数関数状のグラフをベースに、各イベントを時系列に沿って紹介する形で進められた。
まずはインターネットの前身であるARPANET時代の話から始まり、Eメール、公開鍵、BBS、spamなどの原型を紹介。その後、MTA(メールトランスファーエージェント)のsendmailが登場し、インターネット時代の話に移り変わった。
いくつもの事例が紹介されたが、中でもインターネットがアカデミックなものから商用に変化してきた辺りで、ウィルスやspam、といったセキュリティ関連の出来事が多くなった点が興味深い。
また、基本的にASCIIコードしか扱えない電子メールで、さまざまなフォーマットを扱えるようにする規格「MIME(Multipurpose Internet Mail Extension」については、1992年の登場以来、本日まで使われていることから非常に成功した技術と思われる、と述べたのが印象的だった。
最後にEric Allman氏は、ホスト数の増加が、一時停滞しながらも指数的に伸びて続けていることから、インターネット・電子メールに関して「しばらくは急速な成長が続くと考えられる」と締めくくった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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