「Parasoft C++test 9.5」は、プログラム処理フローに依存する問題を、アプリケーションを実行することなく検出する「フロー解析(バグ探偵)」機能の解析パフォーマンスを大幅に改善し、シングルコアで実施していたバージョンと比較して、1/5~1/15の時間で解析を実行できる。また、複数コアに対応した前バージョンと比べても約30~40%のパフォーマンス向上を実現し、約1/3の時間での解析を可能にしている。

このほか、組込ソフトウェアに有効なMISRA C 2012対応のコーディングルールや、静的解析では検出が困難なメモリ破壊・メモリリーク・ポインターエラーなどの問題を単体テスト実行時、またはアプリケーション実行時に自動的に検出できる「実行時メモリエラー検出機能」を新たに搭載する。また、サポートOSにWindows 8を追加し、開発環境はVisual Studio 2012に正式対応するとともに、C++11への一部対応を開始した。
「Parasoft Concerto 4.9」は、規格・規制が求める要求事項を具体的なタスクとして定義可能で、すべての成果物やテスト結果は、元となる要求やタスクに関連付けられるため、トレーサビリティの確保を実現し、要求事項として定義されている機能の確実なテストを保証する。また、ワークフロー機能や電子署名機能によって、品質や規格・規制が求める要求事項を確実に満たせる。
マネージャーやプロジェクトリーダーは、仕様の変更をタスクとして定義し、担当者へアサインできる。アサインされた担当者によって実装されたコードの修正は、自動的に収集、反映され、テストの実行状況と併せてレポートで確認可能で、開発者ごとのタスクやプロジェクト全体の進捗状況などの把握を支援する。
さらに、「Parasoft C++test」などのテストツール、構成管理ツールやバグトラッキングシステムといった、ソフトウェア開発を支援するさまざまなツールとの連携によって、情報の一元管理に対応している。
それぞれのツールが保持する情報は、「Parasoft Concerto」内で関連付けられ、タスクの進捗状況やテストエラー件数など、さまざまなレポートとして生成されるので、マネージャーはこれらのレポートを分析して、プロジェクトのボトルネックや改善箇所を迅速に特定できる。

【関連リンク】
・テクマトリックス
・「Parasoft C++test 9.5」
・「Parasoft Concerto 4.9」