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5分でわかるActiveReports帳票

5分でわかるActiveReports帳票(2013年度版)-Webアプリケーションとエクスポート

ActiveReports for .NET 7.0Jで作るサンプル帳票(8)

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 ActiveReportsは、Webアプリケーションでも使用することができ、ブラウザ上にレポートを表示することなどが実現できます。今回はWebアプリケーションの作成方法と、それと関係するエクスポート機能について解説します。

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備考

 本稿は、連載『5分でわかるActiveReports帳票(2007年度版)』(渡辺俊史・宮本奈紗 著)の増補改訂版です。

WebViewerコントロールを使ったWebアプリケーション
(Professionalエディションのみ)

 ActiveReportsでWebアプリケーションを作成する場合、WebViewerコントロールを使う方法が簡単です。

 なお、WebViewerコントロールは、Professionalエディションのみの機能です。Standardエディションには付属していません。StandardエディションでWebアプリケーションを作成する方法については後述します。

WebViewerコントロールの配置

 Webアプリケーションを作成し、Webフォーム上に、WebViewerコントロールを配置します。WebViewerコントロールはツールボックスから配置しますが、もしツールボックスにWebViewerコントロールが存在しない場合は、製品ヘルプの[クイックスタート]-[ActiveReportsコントロールを追加する]を参照の上、ツールボックスにWebViewerコントロールを追加してください。

WebViewerコントロール(ツールボックス)
WebViewerコントロール(ツールボックス)

 WebViewerコントロールをWebフォーム上にドラッグ&ドロップします。配置後、コントロールを適当なサイズに調整します。

ViewerTypeプロパティの設定

 WebViewerコントロールには4つのビューワ形式が用意されており、ViewerTypeプロパティでどの形式で表示するか設定します。それぞれの形式の概要は、以下のとおりです。

HtmlViewer

 HTMLの機能を利用したビューワです。レポートはWebViewerコントロールの領域の枠の中に表示されます。ページ移動、検索などの処理をするボタンが用意されています。

RawHtml

 HtmlViewer形式と同様、こちらの形式もHTMLの機能を利用して表示しますが、HtmlViewer形式と異なり、ページ移動などのボタンは付いていません。単純にWebフォーム上にレポートの内容が表示されるだけです。複数ページのレポートは、ブラウザ上に一続きになって表示されます。

AcrobatReader

 PDF形式でレポートを表示します。Webフォーム上のWebViewerコントロールの領域に、PDF化したレポートが表示されます。実際の表示処理は、クライアントのブラウザに組み込まれたPDFリーダー(Adobe Readerなど)が行います。そのためクライアントのリーダーの設定によって、ツールバーが表示されたりされなかったりするなど、外観に影響を受けることがあります。

FlashViewer

 Adobe Flash Playerの機能を利用したビューワです。印刷、検索、表示形式の変更、拡大、縮小など、さまざまな機能を提供する形式です。この形式を使用する場合、クライアントにはAdobe Flash Playerがインストールされている必要があります。

 上記4つのうちから、使いたい形式にあわせてWebViewerコントロールのViewerTypeプロパティに設定しておきます。

FlashViewerを使う場合の.swfファイルの追加

 FlashViewerを使う場合、.swfファイルをWebアプリケーションの中に組み込んでおく必要があります。

 ActiveReportsをインストールしたディレクトリ内のDeployment\Flashフォルダから、以下の2ファイルを、Webアプリケーションのプロジェクト(Webフォームと同じフォルダ)にコピーしておきます。

  • Grapecity.ActiveReports.Flash.v7.swf 
  • Grapecity.ActiveReports.Flash.v7.Resources.swf

 また、FlashViewerにはいくつかのテーマ(外観)が用意されています。それらを適用したい場合には、Deployment\Flashフォルダの中にあるThemesフォルダをフォルダごと、上記.swfと同じ場所にコピーしておきます。

 なお、デフォルトでは上記のようにWebフォームと同じフォルダに配置しますが、WebViewerコントロールのFlashViewerOptions.Urlプロパティ、FlashViewerOptions.ResourceUrlプロパティ、FlashViewerOptions.ThemeUrlプロパティなどから、これらのファイル・フォルダの配置場所を設定することも可能です。

コードによるレポートの設定

 Page(Webフォーム)のLoadイベントや、ボタンのClickイベントで、WebViewerコントロールに表示したいレポートを設定します。セクションレポートとページレポートで若干違います。以下のようになります。

セクションレポート(VB.NET)
Dim rpt As New SectionReportSample
Me.WebViewer1.Report = rpt
セクションレポート(C#)
GrapeCity.ActiveReports.SectionReport rpt = new SectionReportSample();
this.WebViewer1.Report = rpt;
ページレポート(VB.NET)
Dim rpt As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport
rpt.Load(New System.IO.FileInfo("レイアウトファイル.rdlx"))
Me.WebViewer1.Report = rpt
ページレポート(C#)
GrapeCity.ActiveReports.PageReport rpt 
    = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport();
rpt.Load(new System.IO.FileInfo("レイアウトファイル.rdlx"));
this.WebViewer1.Report = rpt;

表示

 ここまでの設定・実装を行い、プロジェクトを実行すると、Webフォーム上に配置したWebViewerコントロールの領域にレポートが表示されます。

HtmlViewer
HtmlViewer
RawHtml
RawHtml
AcrobatReader
AcrobatReader
FlashViewer
FlashViewer

次のページ
Flashビューワによる直接印刷

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この記事の著者

グレープシティ株式会社 ActiveReportsチーム(グレープシティカブシキガイシャ アクティブレポートチーム)

 宮城県仙台市に本社を構えるグレープシティでは、日本の業務に適したシステムをより早く開発するためのソフトウェアを提供しています。エンドユーザーの利用しやすさ、幅広いユーザー環境への対応、そして何よりプログラマの作業を軽減することを一番に目指しています。 ActiveReportsは、帳票開発に必要なあらゆる機能を備えた当社を代表するコンポーネントの1つ。1998年の発売以来、日本だけでなく全世界で多数の帳票開発者に使用されています。製品開発は同チームが中心になり、「日本仕様」の厳しい要望を実現することを目指しています。...

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